| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

スーパー戦隊超決戦

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十九話 首里城にてその五

「海だと特にだよ」
「人間の姿になるといいですか」
「そうだよ、皆ね」
「そういえば」
 晦はここで有明の方それにインサーンを見た、そうして蛾眉に対してかなり神妙な調子で話をした。
「奥方様もインサーン殿も人間のお姿になられると」
「ああ、お奇麗だな」
「そちらのお姿でもな」
「それもかなりな」
「そうであるな」
「いつも声をかけられてるな」
「私は十七歳ですから」
 そのインサーンの言葉である。
「ですから」
「いや、それは置いておいてです」
 晦は右手でおいおいとしつつインサーンに応えた。
「お奇麗です」
「そうですか」
「この前人間の姿になられ」
 そうしてというのだ。
「よく声をかけられましたな」
「人間達から」
「それで上手にかわされていましたな」
「いつもそうなるので」
 だからだというのだ。
「慣れていまして」
「かわせますな」
「はい」
 そうだというのだ。
「私も」
「左様ですか」
「わらわもじゃ、悪い気はせぬが」
 有明の方も言ってきた。
「しきりに声をかけられるのはちと難儀じゃ」
「あたいもなのよね」
「僕もですよ」 
 マーダッコだけでなくクレオンも言ってきた。
「この前人間の女に化けたんですが」
「ああ、奇麗だったじゃない」
「実は得意でして」
 人間の女性に変身することがというのだ。
「それで化けますと」
「声かけられたわね」
「かなり。僕男なんですがね」
「うん、僕もそうしたらもてたよ」
 プリシャスも言ってきた。
「不思議とね」
「あたいもね、どうも人間の美意識に合ったらしくて」
 それでというのだ。
「もてたわ」
「そうでしたか」
「全部かわしたけれどね」
「かわすのはいいって言ったら」
 クレオンはそうすればと話した。
「それで足早に去りましたら」
「避けられるわね」
「下手に怒るよりも」
「そうそう、そうしたらね」
「あっさりとかわせるから」
 だからだというのだ。
「いいのよ」
「攻撃することはないですね」
「そんなので攻撃したら馬鹿よ」
「全くですね」
「それで人間達と一緒にいてもね」
「楽しいですし」
「そんなことしないわよ、しかしあたいが人間になって」 
 そうしてというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧