八条学園騒動記
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第七百七十七話 不潔な入浴その十一
「やっぱりね」
「飲むのね」
「そうなのよ」
「兎に角お酒を飲む国ね」
「寒い星ばかりだからね」
アンネットは笑ってこうも話した。
「ロシアって」
「寒帯とか冷帯ね」
「そうそう、星は多いけれど」
それでもというのだ。
「連合でダントツにね」
「星系が多いのよね」
彰子が言ってきた。
「ロシアは」
「そう、連合で一番ね」
「物凄く多いわね」
「アメリカや中国の倍以上あるけれど」
領土である星系はというのだ、そしてその星系を構成している惑星や衛星の数も必然的に多いのだ。
「その星の殆どがね」
「寒いのね」
「巨獣可能な星はね」
「開発したら暖かくなるでしょ」
「それが開発にもお金かかるでしょ」
「結構ね」
「最初の環境が物凄い星ばかりで」
ロシアはというのだ。
「寒帯とか冷帯にもっていくまでがね」
「お金の問題で」
「温帯とか熱帯にするともっとかかるから」
予算がというのだ。
「それでね」
「開発してもなのね」
「寒い状態の星が多いのよ」
「そうなのね」
「温帯や熱帯の地域もあるけれど」
それでもというのだ。
「本当にね」
「少ないのね」
「そうなの」
こう彰子に話した。
「ロシアはね」
「暖かいところにいたくても」
「それがね」
どうにもというのだ。
「難しいのよ」
「そうなのね」
「他の国みたいにはいかないのよ」
「暖かいところで暮らす」
「それがね」
アンネットは苦笑いになって話した。
「ロシアにとってはね」
「難しいことね」
「そうなの、星は多くても」
領土にしている星はというのだ。
「けれどね」
「寒い星が殆どなのね」
「それで人口もね」
これもというのだ。
「日本より多くても」
「八百憶よね」
「持ってる星と比較してね」
その数と、というのだ。
「少ないのよ」
「あれだけ持っていてもっていうのね」
「そう、移住してくる人もね」
他国からというのだ。
「少ないし」
「だってね」
アロアはすぐに言った。
「寒いから」
「それに尽きるわね」
「何か事情がないと」
そうでなければというのだ。
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