八条学園騒動記
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第七百七十七話 不潔な入浴その十
「それもウォッカをね」
「あのお酒ね」
「そうだったのよ」
「ロシアではお酒は飲むものね」
「いつもね」
「だからお風呂に入る時も」
「酔っていてもね」
それでもというのだ。
「いいのよ」
「そうなのね」
「飲まない人は殆どいないわね」
こう言い切った。
「ロシアはね」
「やっぱりそうよね」
「お酒の国だから」
アンネットはこうまで言った。
「だからね」
「殆どの人が飲むのね」
「それも朝からね」
「ウォッカよね」
「基本はそれで」
ウォッカでというのだ。
「あればどんなお酒もね」
「飲むのね」
「酒屋さん行ったら」
そうすると、というのだ。
「連合中のあらゆる種類のお酒があるわ」
「そうなの」
「日本酒もビールもあるわよ」
こうした酒もというのだ。
「それでどのお店も凄い売れるのよ」
「それだけ皆飲んでるのね」
「スーパーでもコンビニでもあるし」
「他の国もじゃないの?」
「その面積が広いのよ」
酒のコーナーのそれがというのだ。
「ロシアはね」
「ああ、そういうことね」
「そう、兎に角ね」
「皆お酒飲む国なのね」
「それも朝から飲むから」
そうであるからだというのだ。
「お風呂に入る時も」
「酔ってるのが普通ね」
「サウナに入る時もね」
「危ないわね」
アロアは眉を曇らせて湯舟の中で腕を組んで言った、腕を組むと胸がその圧で押し潰されて形が変わった。
「それは」
「そうだけれどね」
「それが普通なのね」
「ロシアではね、車の運転も」
その時もというのだ。
「自動がね」
「普通なのね」
「飲酒運転は出来ないから」
そうであるからだというのだ。
「もう自動で」
「何処に行くか言って」
「運転席で飲むのがね」
「ロシアでは普通なのね」
「兎に角ね」
「何時でも飲む国ね」
「それでサウナでもね」
アンネットはまたこちらの話をした。
「いつもね」
「お酒飲んで入るのが普通ね」
「そう、それとね」
「それと?」
「お風呂から出ても」
即ち風呂上りの時にというのだ。
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