ハッピークローバー
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第百五十話 妖怪がいる余裕その四
「だからな」
「いてもおかしくないわね」
「そうも思ってる」
「成程ね」
「ただ大きなアザラシはな」
この生きものはというと。
「本当にネッシーの可能性はな」
「高いのね」
「そう思う、あと鯨だってな」
「可能性あるのね」
「これが未確認動物の正体の説もある」
富美子にこのことも話した。
「実はな」
「そうなの」
「昔の鯨、昔鯨類は身体が細長くてな」
そうであってというのだ。
「今の鯨とは違うんだ」
「それでその鯨がなの」
「ネッシーとかな」
「未確認動物の正体って言われてるの」
「実際オゴポゴがそうらしい」
「カナダの子が言ってたけれど」
「有名だな」
オゴポゴはというのだ。
「未確認動物の中でも」
「ネッシーの次にね」
「このオゴポゴがな」
「昔鯨類なの」
「そう言われている」
「ぞうだったの」
「オゴポゴは目撃した人も多くてな」
そうであってというのだ。
「触った人もいる」
「襲われなかったの」
「大人しいらしい」
「鯨も人襲わないし」
「そのことを見てもな」
そうしてもというのだ。
「どうもな」
「オゴポゴはそっちの生きものね」
「そうみたいだな」
「そうなのね」
「そしてだ」
越智は話を続けた。
「海にはまだな」
「昔鯨類がいるの」
「そうかもな」
「そんなお話あるのね」
「そして恐竜もな」
「まだいるのね」
「そうだと思う、日本の海でもな」
即ち自分達の近くでもというのだ。
「長崎の方で腐った死体が引き揚げられて」
「それでその死体が」
「蛭子能収さんのお兄さんが漁師でな」
「その人がなの」
「何か引き揚げたと思ったらだ」
「腐った死体で」
「これがどうもな」
その死体がというのだ。
「その大型の水棲爬虫類だとな」
「言われてるの」
「モササウルスかティロサウルスか」
その生きものの種類の話もした。
「どちらかがな」
「いたの」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「死んでな」
「腐った死体になって」
「蛭子さんのお兄さんにな」
漁師をしているこの人にというのだ。
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