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八条学園騒動記

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第七百七十六話 普通にいる幽霊その九

「昔はアフリカによく出たらしいけれど」
「ああ、アフリカタイプね」
 アロアはアフリカの話が出てこう言った。
「所謂」
「独裁者は独裁者でもね」
「ボサカとかアミンとか」
「ああしたね」
 まさにというのだ。
「腐りきったね」
「独裁者達みたいには出来ないのね」
「とてもね」
 それこそというのだ。
「予算だって決まってるし」
「宮内省のそれも」
「これがかなり少ないしね」
「連合三位の経済大国の国家元首のお家の予算じゃないわよね」
「お暮しも質素だけれどね」
 尚これは伝統でもある。
「予算もそうで」
「色々凄いお家ね」
「本当にサハラの独裁者の方が贅沢だから」
「私利私欲を貪るからね」
「もう国家予算なんてね」
 サハラの独裁者達はというのだ。
「自分のもので」
「好き勝手に使うわね」
「宮殿建ててね」
 権力者の病と言われる建築欲である、銀河の時代でもこれに罹る権力者は存在しているということなのだ。
「それも幾つも」
「ハーレムとか持ってね」
「蓄財もして」
 尚その先が連合にあり失脚し連合に亡命したケースも数多い。
「秘密警察使って弾圧して」
「身内贔屓して」
「碌に産業と科教育の政治しなくて」
「重税も課してね」
「もう無茶苦茶やるのがね」
「アフリカタイプよね」
「そうそう、暫くね」
 彰子も言って来た。
「二十世紀後半から二十一世紀前半までね」
「アフリカってこうした独裁者出たのよね」
「そうなのよね」 
 こうアンネットに話した。
「これが」
「それで国が滅茶苦茶になったのよね」
「多くの国でね」
「そうだったわね」
「本当にね」
 彰子はどうかという顔で話した、ここでまた三人は苺風呂を出てまた水風呂に入った。そしてその中で話を続けた。
「アフリカ中々発展しなかったのよね」
「独立したのはいいけれど」
「沢山の国でね」
「そんな独裁者が出て」
 そうしてというのだ。
「国を滅茶苦茶にしたのよね」
「そうよね」
「今は流石にね」
 アンネットは真剣な顔で話した。
「連合はどの国も民主主義だから」
「アフリカの国々もね」
「だから独裁者出ないし」
「汚職はあっても」
 それでもというのだ。
「そんなやりたい放題のね」
「滅茶苦茶な人は出ないわね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「そうよ」
「どの国も落ち着いてるしね」
「豊かに発展もしてるし」
「そんな独裁者はサハラだけね」
「出て来るのは」
「そして日本の皇室は」
「真逆でね」
 彰子は水風呂の中で話した。 
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