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星河の覇皇

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第八十七部第四章 首相官邸にてその二十二

「見事なのよ」
「政治家は両方あってですか」
「政策は不可欠だけれどね」
「それがあってですね」
「政治家よ、さっき話したかつての我が国の野党は」
 そちらの政治家達はというと。
「何もね」
「なかったですね」
「そう、政策がね」
「最初は確かにありました」
「ええ、二十一世紀初頭はね」
「二十世紀の野党は何でも反対で」
 与党の政策にそうするばかりであったのだ。
「もう政策もなかったですね」
「途中から幾分ましになったわ」
「それで、でしたね」
「途中まではよかったけれど」
「それが、ですね」
「政権を握って」
 それまではよかったがだ。
「けれどそれが大失敗に終わって」
「政権を追われて」
「野党に戻ってからは」
「二十世紀後半に戻った感じでしたね」
「そう、政策を掲げず」
 それを出すこともなくだ。
「劣化していって」
「そうしたことばかり言って」
「そしてね」
 そのうえでだったのだ。
「どんどん支持を失ったわ」
「二十世紀後半と二十一世紀前半ではです」
 小柳は伊東と話す中でこうも言った。
「時代が全く違い」
「それで同じことを言ってもね」
「馬鹿にされるだけです」
「事実ネットでは嘲笑されてね」
 そしてというのだ。
「支持を失っていったわ」
「そして最後はですね」
「落選していき」
「消滅しましたね」
「貴女もそうはなりたくないわね」
「はい」
 小柳は一言で答えた。
「政治家としてまだまだです」
「やるべきことがあるわね」
「そう考えています」
 小柳は自分から答えた。 
「私は」
「それならよ」
「これからもですね」
「努力することよ」
「それが大事ですね」
「そうよ。周りに注意してね」
 自分のそれにというのだ。
「いいわね」
「それでは」
「そうしてね。あと最近の八条君だけれど」
 伊東は今度は彼の話をした、彼が今現在中央政府国防長官として金がいる太陽系にいるから話すのだ。
「相変わらず女性とは」
「その様です、長官の話は多いですが」
 太陽系ではというのだ。
「ですが」
「浮いたお話はなのね」
「一切ありません」
「やはりそうね」
「誰に誘われてもです」
 そうしたことは多いがというのだ。 
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