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星河の覇皇

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第八十七部第四章 首相官邸にてその二十一

「それでなのよ」
「その結果でしたね」
「そうよ、落選どころかね」
「何度も当選して」
「残っていたのよ」
「そのうえで国会で、ですね」
「そうした愚かなことを言い続けていたのよ」 
 それが二十世紀後半から二十一世紀前半にかけての日本政治であったのだ。国会特に予算委員会ではそうであった。
「反省も何もしないでね」
「政策も掲げずですね」
「何でも反対でね」
「批判といいますか」
「ただ文句を言ってね」 
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「さらにですね」
「そうしたスキャンダルの追求もしてね」
「他は一切ですね」
「していなくて」
 それでだったのだ。
「何の努力もしてこなかったわ」
「努力しないではですね」
「そうなるわ、政治家も」
「左様ですね」
「そしてアッチャラーン首相はね」
「努力する人ですね」
「そうよ、だからこそね」
 それ故にというのだ。
「今もね」
「中央政府の首相としてね」
「働かれていますね」
「実力なき者栄えずと言うけれど」
「その実力はですね」
「努力があってね」
 それでというのだ。
「備わるのよ」
「そうですね」
「団扇がどうとか言っているばかりではね」
「備わりませんね」
「実力なんてね、噛み付いてばかりでも」
 他人に対してだ。
「それでもね」
「努力していないので」
「人にクレームばかりでは自分は磨けないわ」
 そもそもというのだ。
「だからよ」
「落選しましたね」
「そしてアッチャラーン首相も努力を欠かさないで政策もね」
「お持ちですね」
「今度は中央政府全体を含めた」
 そうしたというのだ。
「ネットワークの改革政策を進めているわね」
「そうですね」
「あの政策はネットワークの充実とね」
「中央政府の権限拡大もですね」
「狙ったものよ」
 その両方をというのだ。
「それを掲げておられるわね」
「しっかりした政策です」
「それを出す人だから」
 アッチャラーン、彼はというのだ。
「用心が必要よ」
「やはり経済と内政については」
「見事よ、今でも」
「左様ですね」
「そのうえで謀略もだから」
 そちらも得意としているというのだ。 
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