星河の覇皇
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第八十七部第四章 首相官邸にてその二十
「それでもね」
「筋ですね」
「それがあるのよ、けれどね」
「異常者、愚かな人は」
「その筋もね」
「ありませんね」
「そうよ、それがね」
まさにというのだ。
「決定的な違いよ」
「謀略家と異常者、愚かな人の」
「団扇の人は何か」
「愚かですね」
「それも極めて卑しいね」
「そうした人でしたね」
「歴史であの人を肯定する人はいないわ」
事実後世から当時の野党の政治家達は徹底的に批判されている。
「何しろ無能であるだけでなく」
「卑しかったので」
「これではね」
「誰も支持しませんね」
「そうよ、そしてね」
それでとだ、伊東はさらに話した。
「彼等は全く努力しないで」
「国会で愚かなことを言い続け」
「支持を失ってね」
そしてであったのだ。
「遂には消滅したわ」
「そうなりましたね」
「努力もしない、しかも卑しいのなら」
「どうなるかは言うまでもないですね」
「政治家でなくともね」
それでもというのだ。
「どの仕事、世界でもそうよ」
「努力なくしてですね」
「何も出来ないしあまりにも卑しく」
「そうしたことしか言えないのなら」
団扇がどうだのいうレベルの話しか出来ないならとだ、小柳もそうした歴史上の人物達のことを思いつつ話した。
「それならですね」
「今なら最初から当選もしないわ」
「当時もやがて、でしたね」
「誰からも支持されなくなったわ」
「そして落選しましたね」
「そして落選したら」
そうなった時はというと。
「多くの人はね」
「在職中の汚職や収賄で逮捕されましたね」
「他の違法行為でもね」
議員の不逮捕特権がなくなってだ、尚この制度はこの時代では大幅に見直されている。そのうえで施行されている。
「指摘されて」
「そうしてでしたね」
「国会から刑務所に行ったわ」
「相応しい結末ですね」
「無能で卑しくしかも腐敗しているなら」
ここまで至ればというと。
「もうね」
「失脚するのは当然ですね」
「そうよ、落選もね」
これもというのだ。
「なるべきしてなったわ、むしろ何度も当選していた」
「当時の日本がですね」
「異常だったのよ」
「野党がマスコミと結託していて」
「マスコミが野党に都合の悪いことを報道しなかったからよ」
「残り続けましたね」
「政治的思想が近いという理由でね」
それで偏向報道を繰り返していたのだ。
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