星河の覇皇
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第八十七部第四章 首相官邸にてその十九
「そのマスコミを野党が支持いえ結託していたから」
「そうした野党が長く存在しましたね」
「時には政権を握ったわ」
そして無能極まり腐敗しきった姿を晒した。
「そうもなったわ」
「そうした状況だったので」
「存在していたのよ」
そうした野党がというのだ。
「おかしなことにね」
「そうでしたね」
「あの時の日本が異常だったのよ」
伊東は言い切った。
「愚劣極まる野党が長く存在出来たことは」
「だから今はですね」
「あの時よりは遥かにね」
「日本そして連合の政治はですね」
「まともよ、だからそうした人もね」
「いないですね」
「団扇がどうとかね」
そうしたというのだ。
「愚にもつかないことを言う人もね」
「いないですね」
「流石にね」
「それはいいことですね」
「正常であるだけでもね、いえ」
「いえといいますと」
「ああした政治家そしてマスコミがないだけね」
例え正常でなくともというのだ。
「今の連合にもおかしなところが多いから」
「政界もですね」
「他の国もでね」
「日本も然りで」
「やはりおかしなところは多いわ」
このことは現実だというのだ。
「それは否定出来ないわ」
「どうしても」
「ええ、けれどね」
「そうした人がいない」
「そしてスキャンダルの追及も」
これもというのだ。
「普通だから」
「いいですね」
「そうよ、アッチャラーン首相も謀略家でも」
「普通の謀略家ですね」
「謀略家と異常者、愚かな人は違うわ」
決してというのだ。
「異常者そして愚かな人はね」
「そうした人達ですね」
「そうよ、どんな汚いこともするわ」
「謀略家は謀略を出しても」
「汚いことをしてもね」
謀略自体が汚いことであるならそうなるというのだ、だからこそ謀略を嫌う者もこの世には多いのである。
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