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新オズのかかし

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第六幕その十

「楽になりました」
「昔と比べるとね」
「それこそです」
「洗濯ものを洗濯機に入れて洗剤を入れて」
「スタートのボタンを押せば」
「それで出来るね」
「乾燥も。洗濯機自体も進歩していて」
 そうなっていてというのです。
「かなりです」
「よくなっているね」
「昔ローラーのものがありましたね」
「ああ、洗濯ものを絞るね」
「それでお水を取る」
「あったね、オズの国にも」
 かかしはしみじみとした口調でジュディに応えました。
「懐かしいね」
「それが今では自動で、です」
「お水を絞る様になってね」
「乾燥もです」
「出来るね」
「はい」
 そうなっているというのです。
「そうなっています」
「そう、洗濯だってね」
「変わりましたね」
「凄くね」
「よくなりました」
「だからね」 
 それでというのです。
「僕としてもね」
「嬉しいですね」
「このことはね」
「本当に」
「何かとね」 
 それこそというのです。
「オズの国もね」
「進歩していて」
「発展していっているよ」
「嬉しいことです」
「全くだよ、これからもね」
「よくなる様にしていきたいですね」
「皆で」
 こうしたお話をして皆でアイスを食べます、そしてアイスを食べた後ジュディはナターシャ達にこんなことを尋ねました。
「皆は小学生だったわね」
「はい、日本の」
「日本の小学校に通っています」
「そうしています」
「皆で楽しく過ごしています」
「外の世界ではそうしています」
「そうね、私は孤児院で勉強して」
 そうしてというのです。
「大学に入ったけれど体育もしたわね」
「体育の授業も楽しんでます」
「色々なスポーツしています」
「走ったりボールを使ったりして」
「鉄棒もしています」
「縄跳びだってします」
「そうね、私も大学で体育をしていて」
 そうしてというのです。
「体操服も着ていたわ」
「そうですね」
「確かジュディーさんの頃はブルマでしたね」
「かなり大きな」
「ふっくらした」
「そんなものでしたね」
「ええ、皆は膝までの半ズボンらしいけれど」 
 それでもというのです。 
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