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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその三十六

「入る前いよいよってね」
「覚悟しますよね」
「そのうえで向かって」
 そうしてです。
「やっぱり大変だけれど」
「そこを越えたら」
「もう楽になってね」
「そのまま勢いでいけますよね」
「やってみてわかることよね」 
 先輩はにこりとして言われました。
「こうしたことも」
「はい、やってみないとわからないですよね」
「何でもそうだけれど」 
 それでもとです、先輩は言われました。
「やってみないとね」
「わからないですよね」
「それがわかるのはね」 
 何と言ってもです。
「やってみて、そして出来たらね」
「私もやれるんだって思いますね」
「そうよ、ひのきしんもそれは同じで」
「やることが大事ですね」
「出来ない、無理と思わないで」
 そうしてです。
「まずやってみて」
「最後まで挑戦することですね」
「そうよ、だから私達もね」
「やってみることですよね」
「私回廊ひのきしんさせてもらったのは子供の頃で」
 先輩は温かい笑顔で言われました。
「その時はおぢばがえりでね」
「あの時は廊下を少し位拭かせてもらいますね」
「その時でも結構大変だったわ」
「そうですよね、私もでした」 
 私もさせてもらったのでわかります。
「あの時はさせてもらって」
「試しにって感じでね」
「こんなものなんだって思って」
「結構大変なのがわかってね」
「それで終わりでしたね」
「そうだったわね、とても一周なんてね」
「出来ないって思いましたね」
「そうよね」
 教祖殿に近付く中でお話しました。 
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