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ハッピークローバー

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第百四十六話 文化祭の準備その十二

「ポーランドとリトアニアはね」
「助け合ってるわね」
「お互いにね」
「だから言うのね」 
 留奈はそれでと話した。
「ポーランドの子達って」
「リトアニアがいないと駄目だって」
「それでリトアニアの子達もね」
「ポーランドがいないとって言うのね」
「このこと知ってる人少ないみたいね」
 こうもだ、留奈は言った。
「日本では」
「この学校は世界中から人が集まって来て」
「二国の子達もいてね」
「それで知ってるけれどね」
「それでもね」
 かな恵にこうも言った。
「知らないわよね」
「普通はね」
「日本人はね」
「本でも読んでいないと」
 さもないと、というのだ。
「本当にね」
「知らないことよね」
「中々ね」
 かな恵も言った。
「こうしたことは」
「そうよね」
「日本にいると東欧のことはね」
「知る機会少ないわね」
「ええ、けれどこうしたことも知ってるとね」
「何かといいわね」
「ええ、それでロシアの娘も美人さん多くて」
 そしてとだ、またこうした話をした。
「ポーランドもね」
「美人さん多いわね」
「一年の普通科のアスカちゃんとかね」
「あの娘ハーフだけれどね」 
 留奈はかな恵が今言った名前について話した。
「日本人との」
「そうよね、けれど奇麗よね」
「はっきり言えるわね」
「むしろアジア系の血も入って」
 日本のそれがというのだ。
「どっちの奇麗さも入って」
「かなり奇麗よね」
「お兄さんいるけれど」
 その娘にはというのだ。
「お兄さんも美形みたいよ」
「お兄さん三年生よね」
「そう、普通科のね」
「かなりの優等生なのよね、お兄さん」
「アスカちゃんも成績いいけれどね」
「お兄さんはもっとよね」
「美人で頭がいいって」
 留奈はあらためて言った。
「まさにね」
「キュリー夫人よね」
「本当にね」
「そうよね」
「キュリー夫人ってね」 
 あらためてこの人の話をした。
「本当に才色兼備だったわよね」
「ノーベル賞二回取って美人さんだから」
「まさによね」
「私もそう思うわ」
 かな恵も頷くことあった。 
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