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第百四十六話 文化祭の準備その十三

「あの人はね」
「物凄く努力した人だけれど」
「努力したらあそこまでなれるのね」
「そうね、よく地味とか自分で言う国だけれど」
「やる国よね」
「そう思うわ」
 実際にというのだ。
「あの国はね」
「けれどやっぱり二国だと」 
 リトアニアと、というのだ。
「違うみたいよ」
「今一緒にやってるわね」
「それで今ポーランド調子がよくて」
 国家のそれがというのだ。
「発展してるのは」
「リトアニアが独立して」
 ソ連にあったがラトビア、エストニアと共にそれを果たしたのだ。そしてこれがソ連崩壊の決定打になったかも知れない。
「また助け合える様になったから」
「そうみたいね」
「リトアニアもね」
 もう一方のこの国もというのだ。
「やっぱりね」
「ポーランドがあるから」
「助け合って」 
 それでというのだ。
「発展していってるのよね」
「どちらもEUに入ったしね」
「そうよね」
「最初はどっちも苦労したそうだけれど」
 ポーランドもリトアニアもというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「お互い助け合って発展して」
「そしてね」 
 そうなってというのだ。
「EUにも入って」
「それでやっていってるから」
「いい感じよね」
「本当にね」
「そうした関係っていいわね」
「国同士でもね」
「勿論人もね」
 即ち自分達もというのだ。
「そうだったらね」
「いいわね」
「本当にね」
 まさにというのだ。
「お友達ね」
「あの二国はそれかもね」
「家族ね」
「若しくは兄弟」
「それか夫婦」
「そこまでみたいね」
 こう話した。
「どうやら」
「絆強いしね」
「私達から見てもね」
 まさにというのだ。
「それがわかるから」
「こう言えるわね」
「私達もね」
「そうよね」
「そんな相手がいてもね」 
 そうであってもというのだ。
「幸せね」
「人も国もね」 
 こうした話をした、そうして文化祭の準備を進めていった。それは結果から見ると順調に進んでだった。
 前日になってだ、留奈はかな恵に笑顔で話した。
「もう準備万端ね」
「整ったわね」
「お化け屋敷無事にね」
「やれるわね、料理部もね」
 かな恵は自分の部活の話もした。
「何時でもね」
「コロッケ出せるのね」
「ええ、明日になればね」
 それこそというのだ。
「何時でもね」
「お店やれるのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「明日からはね」
「無事になのね」
「出来るわ」
「そうなのね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「全力でやるわ」
「心配がなくなったから」
「安心してね」
 笑顔で言った、そうしてだった。
 文化祭の開催を待った、そのうえで今は全員学校で休むのだった。


第百四十六話   完


                   2024・8・15 
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