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ハッピークローバー

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第百四十六話 文化祭の準備その十一

「厚着していてね」
「椅子に座って優しい笑顔で教えるのよね」
「生活の知恵よね」
「そうみたいね」
 かな恵もロシア人の留学生達から聞いていて知っていることだ。
「何でも」
「それでね」
「それが物凄く役に立つのよね」
「太っているのもね」
「生活の知恵よね」
「寒いから」
 それ故にというのだ。
「ロシアは」
「だから太って脂肪蓄えて」
「それで寒さ凌ぐのよ」
「そうよね」
「あっちじゃ太ってる方がね」
 女の人はというのだ。
「頼もしいって言われるし」
「それでお婆さんっていうと」
「太ってるのよ」
「そうよね」
 かな恵も確かにと頷いた。
「あそこは」
「そこで太ってるのよね」
「お婆さんになると特にね」
「それで見たら」
 留奈は考える顔になって言った。
「奇麗な人多いわよね」
「ロシアの女の人ってね」
「かな恵もそう思うわね」
「だってうちの学校にいるロシアの女の子ってね」 
 その彼女達の話をした。
「皆ね」
「可愛いわよね」
「美形ばかりよ」
「そうよね」
「スラブ系の娘って美人さん多いっていうけれど」
「ロシアもよね」
「あそこ色々な民族の人いるけれど」 
 ロシアはというのだ。
「アジア系の人も奇麗な人多いみたいね」
「らしいわね」
「そう思ったら」
 かな恵はさらに言った。
「あそこ美人さんの国ね」
「そうね」
 留奈も確かにと頷いた。
「ロシアは」
「ええ、あとポーランドもね」
 かな恵はこの国もと話した。
「そうよね」
「あそこもね」
「キュリー夫人があの国出身だけれど」
「キュリー夫人美人さんだったのよね」
「写真見たらね」
 残っているそれをというのだ。
「確かにね」
「あの人美人よね」
「才色兼備だったのね」
「そうよね、あそこの子達いつもリトアニアいないとって言うけれど」
「リトアニアの子達もね」
「お互いにね」
 この二国はというのだ。
「支え合っていて」
「やっていってるわね」
 かな恵も言った。
「一緒に」
「元々同じ国だかね」
「連合王国だったのよね」
「それで長い間一緒で」
「今は別々の国でもね」
「助け合ってるわね」
「そのせいでよね」
 かな恵はだからだと話した。 
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