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八条学園騒動記

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第七百七十二話 三人で入浴その七

「私はお風呂派なのよ」
「だからお湯入れてるのね」
「そうしてるのね」
「三人入られるから」
 浴槽にというのだ。
「安心してね」
「そういえば広いわね」
 アロアはその浴槽を見て言った。
「結構以上に」
「モンゴルは一家で入る人多いから」
 ナンはそれでと話した。
「こうした折り畳み式のお風呂もね」
「浴槽広いの」
「浴室全体がね」
「そうなのね」
「一人で入る人はね」
 モンゴルではというのだ。
「一人暮らしでないとね」
「ないのね」
「そうなの」
 これがというのだ。
「それでよ」
「このお風呂もなのね」
「浴室広くて」
 そであってというのだ。
「浴槽もね」
「広いのね」
「モンゴル人も大人の男の人で一九〇あるけれど」
 平均身長がというのだ。
「家族でね」
「入られる様にしてるのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「これからね」
「お風呂に一緒に入るのね」
「私先に入るわね」
 ナンは身体の泡、髪の毛のそれも完全に落として言った。
「だからね」
「ええ、じゃあね」 
 ベッカがそのシャワーを受け取って応えた、アロアは身体を洗って今髪の毛を洗っている最中である。
「次は私がね」
「泡落として」
「それで入るわね」
「そうしてね、それでね」
 ナンはベッカの話を受けて言った。
「最後はね」
「私ね」
「そうよ」
 ナンはアロアにも言った。
「最後よ」
「わかったわ、じゃあ洗うわね」
「シャンプーの後は」
 ベッカもアロアに言った。
「あんたもリンスするわね」
「コンディショナーもね」
「そうよね」
「髪の毛はね」  
 これはというのだ。
「やっぱりね」
「大事よね」
「男子だとね」
 アロアは笑って言った。
「もうシャンプーだけでね」
「充分よね」
「スキンヘッドだと」
 それならというのだ。
「石鹸かボディーソープでいいけれど」
「やっぱり女の子はね」
「髪の毛伸ばすからね」
「ショートでもね」
「やっぱりそれなりの長さだし」
「シャンプーして」
 そうしてというのだ。
「リンスして」
「コンディショナーもなのよね」
「全部して」
 そうしてというのだ。 
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