八条学園騒動記
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第七百七十二話 三人で入浴その三
「絶対にね」
「着けないのね」
「抵抗あるわ」
そうだというのだ。
「どうしてもね」
「派手な色の下着は」
「そうなの、それで今もね」
「白なのね」
「ブラもショーツもね」
両方共というのだ。
「そうよ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「脱いだ時わかるわ」
「白だって」
「そうよ、ちなみにあんた今日の下着の色は」
「ピンクよ」
ベッカはこの色だった。
「上下共にね」
「そうなのね、じゃあアロアは」
「私はグレーよ」
アロアも答えた。
「今はね」
「そうなの」
「普通でしょ」
「ピンクもグレーもね」
ナンは特に表情を変えずに答えた。
「もうね」
「そうでしょ、それでね」
「今からなのね」
「お風呂に入りましょう」
ナンはあらためて言った。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
下着の話もしてだった。
まずは三人でゲルの外に出た、するとナンはポケットから小さな白いプラスチック製の箱を出して箱の一角に付いているボタンを押した、すると。
箱は忽ちのうちにぱたぱたと組み立てられる様に形と大きさを変えて小さな部屋になった、ナンはその部屋を見つつ二人に話した。
「これがよ」
「携帯用のお風呂ね」
「組み立て式の」
「脱衣場には洗濯機もあるわよ」
二人にこのことも話した。
「それで中に入ったら」
「洗濯も出来るのね」
「そうなのね」
「そう、ただボディーソープとかシャンプーは中になくて」
その白い部屋を見つつ言った、扉は金属で銀色だ。
「それでなね」
「そういうのは持ってはいるのね」
「スポンジもね」
身体を洗う時に使うそれもというのだ。
「あとバスタオルもね」
「持って行くのね」
「着替えはね」
ナンはそちらの話もした。
「お洗濯したら」
「その服がなのね」
「一時間は入っていたら」
そうしたらというのだ。
「乾燥まで出来てるから」
「それでなのね」
「入りましょう」
風呂にというのだ。
「それで服は洗濯機に入れて」
「お風呂に入って」
「身体奇麗にしましょう」
アロアに笑顔で話した。
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