八条学園騒動記
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第七百七十二話 三人で入浴その一
三人で入浴
飲んで食べ終えてだ、ベッカはアロアとナンに提案した。
「これからお風呂入らない?」
「お風呂?」
「これから?」
「ええ、そうしない?」
こう言うのだった。
「三人でね」
「あんたまだお風呂入ってないのね」
アロアはベッカの言葉を聞いてこう聞き返した。
「そうなのね」
「帰って入るつもりだったのよ」
「そうだったのね」
「だからね」
それでというのだ。
「これから私のお部屋に行って」
「入るのね」
「そうしない?あんた達がまだ入ってないならね」
「実はね」
アロアは酔った顔で答えた。
「私もまだなのよ」
「お風呂入ってないの」
「帰って入るつもりだったのよ」
そうだったというのだ。
「これがね」
「そうだったのね」
「だったらね」
それならというのだった。
「私のお家で入ったら?」
「あんたのところでなの」
「ここからすぐだし」
近いからだというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「これからね」
アロアはベッカに話した。
「私のお部屋に三人で行って」
「一緒に入るの」
「そうしたら?」
こう提案するのだった。
「どうせならね」
「そうしていいの」
「いいわよ」
あっさりとした返事だった。
「私はね」
「そうなのね」
「どうかしら」
「あのね」
ここでナンが言ってきた。
「私もよね」
「ええ、そうよ」
「三人でってなってるし」
「私もまだだけれどね、お風呂」
こう二人に話した。
「だったらね」
「三人入られるわね」
「丁度いいわね」
「丁度ね」76
ナンは二人にさらに話した。
「お風呂用意してたし」
「ああ、モンゴルのお風呂ね」
「ゲルの中でも入られる」
「すぐに出て来るお部屋でね」
二人のその風呂の話をした。
「浴槽もシャワーもある」
「そうしたお風呂ね」
「バスルームね」
「三人はね」
それ位はというのだ。
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