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ハッピークローバー

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第百四十五話 文化祭が近付いてその十一

「そのレベルもね」
「酷いのね」
「本当にお腹の脂肪が垂れ下がる様な」
 そこまでのというのだ。
「極端な肥満の人がね」
「そうした国では増えてるのね」
「そう、中国なんてね」
 この国ではというと。
「二億数千万の人がね」
「肥満なのね」
「十四億の人がいて」
「それだけ肥満ね」
「アメリカは言うまでもないしね」
「あそこは有名よね」
「それでイギリスとかでもね」
 肥満が深刻になっていてというのだ。
「ブラジルもね」
「極端に太ってる人が多いのね」
「そうした国と比べると」
 かな恵はさらに話した。
「日本の肥満はね」
「ましよね」
「極端に太ってる人少ないでしょ」
「ええ」
 理虹はその通りだと答えた、実際に学校でも団地でも巷でも極端な肥満の人は滅多に見ていない。学校では特にだ。
「力士さんみたいな人はね」
「力士さんは実は筋肉だしね」
 かな恵はこの人達のことも話した。
「脂肪は薄い一枚で」
「その下は筋肉よね」
「そうだしね」 
 その実はというのだ。
「また違うわ」
「肥満じゃないわね」
「確かに沢山食べて飲んで」
 そうしてというのだ。
「早死にする人多いけれど」
「お酒がよくないみたいね」
「力士さんってよく飲むから」
「お酒ご飯にかけたりして」
「そうした食生活がよくなくて」 
 それでというのだ。
「内臓壊したり糖尿病になって」
「早死にの人多いわね」
「五十代で、って人多いわね」
「そうよね」
 理虹も確かにと頷いた。
「どうもね」
「けれど肥満じゃないから」
「力士さん達は」
「殆ど筋肉よ」
「そのお身体は」
「そう、それで日本の肥満はね」
「遥かにましね」
「世界的に痩せてる方よ」
「だから太っても」
「あまりね」
 先に挙げた国々と比較すればというのだ。
「太ってないわ」
「そうよね」
「体重計見て何キロ太ったとか」
 その様にというのだ。
「落ち込む位のね」
「それ位ね」
「アメリカじゃ太ってると出世出来ないっていうけれど」
「太り過ぎでね」
「そう、もう満足に動けなくて」 
 そこまで肥満していてというのだ。 
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