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ハッピークローバー

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第百四十五話 文化祭が近付いてその十二

「明らかに健康に影響出てるレベルだから」
「出世出来ないのね」
「自分の体調管理が出来ない人がと言われてだけれど」
「それも当然よね」
「本当にそこまでね」
 まさにというのだ。
「極端にね」
「太ってるから言われるのね」
「日本位だとね」
 太っていてもというのだ。
「言われないわ」
「アメリカでも」
「そう、だから文化祭で太っても」
 八条学園のそれでというのだ。
「世界的に見るとね」
「大して太ってないわね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「太ってるうちにもね」
「入らない位ね」
「数キロ太っても」
 体重計で測ってというのだ。
「何でもないっていうのがね」
「アメリカね」
「数キロじゃなくてね」
 その単位ではなくというのだ。
「十キロだから」
「アメリカの太り方だと」
「それで今出した国もね」
「中国とかブラジルとか」
「そうした国でもね」
 数キロ単位ではなくというのだ。
「十キロ位でね」
「太るのね」
「文化祭でもそこまで太らないでしょ」
「そんな筈ないでしょ」
 理虹は一言で答えた。
「流石にね」
「そう、だからね」
「太っても後で身体動かせばいい」
「それ位のことよ」
「そうなのね」
「考えたらね、それで日本の肥満は」
 それはというと。
「あまりね」
「大したレベルじゃないわね」
「ほら、安禄山って人もね」
 かな恵は中国唐代に名高いこの人物の名前も出した、安史の乱という大乱を起こしたことで有名になっている。
「物凄く太っていたのよ」
「ああ、中国の子達が言うわね」
「でしょ?日本で言うと小錦さんみたいな」
「凄い太り方だったのよね」
「それで着替える時に脂肪が邪魔で」
 そうであってというのだ。
「信頼する人に信頼の証でね」
「着替えの時にお腹の脂肪その人の頭に乗せていたのよね」
「そこまで信頼して愛情を持っている」
「その証だったわね」
「ここまで太ってる人って日本にそうはいないでしょ」
「お腹の脂肪が人の頭に乗せられる位の」
「そうでしょ」
「確かにいないわね」
 理虹も確かにと頷いた。 
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