ハッピークローバー
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第百四十五話 文化祭が近付いてその十
「変ってないわよ」
「だからそれは主観でね」
かな恵のというのだ。
「私が見る限りね」
「大きくなっているのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「何なら測ってみたら?」
「実際に」
「そうしたわわかるでしょ」
「そうね」
後で実際に測ると二センチ大きくなったがそれは後の話である。
「それじゃあね」
「そうしてね。それとね」
「それと?」
「いや、やっぱりうちの文化祭って太るのね」
かな恵の今の話から言った。
「食べるもの一杯あるから」
「そう、だからね」
まさにその為にというのだ。
「太るのよ」
「そうなのね」
「だから私達もね」
「気を付けることね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「それが大事よ」
「それで私は胸なの」
「九十あるんじゃないかしら」
その胸を見てだ、理虹は言った。
「それでこのままね」
「大きくなっていくっていうの?」
「そうじゃないの?」
「九十って相当だけれど」
かな恵は流石にという顔で返した。
「幾ら何でもね」
「もうあるでしょ」
「ないと思うわ」
「どうだか。しかし太るなら」
理虹はそれならと言った。
「部活でね」
「理虹ちゃん陸上部だし」
「思いきり走ったらね」
「太らないわね」
「カロリーを消費したら」
そうすればというのだ。
「それでね」
「痩せるわね」
「多少カロリー摂ってもね」
文化祭でというのだ。
「大丈夫よ」
「そうなのね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「太るっていっても日本の基準よね」
「それはね」
かな恵もその通りだと答えた。
「そうよ」
「やっぱりそうよね」
「これがアメリカの基準だとね」
「半端じゃないわね」
「アメリカもそうだし」
この国だけでなくというのだ。
「イギリスでも中国でもオーストラリアでもメキシコでもね」
「太り方がなのね」
「太ってる人が多くて」
尚且つというのだ。
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