彼は いつから私の彼氏?
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冬休みになって直ぐに十蔵君がみんなで遊ぼうぜーって、連絡してきて、中央公園に集まることになった。みんなが自転車で来て
「厚めの紙 持ってきたんだ 紙飛行機みんなで飛ばそうよー」と、十蔵君が
「なんだ その紙飛行機ってー」
「まぁ まぁ 折り方なんかも工夫すると 割と 面白いもんだぜー」と、十蔵君は私達に簡単に折り方を教えてくれて、遠くまで飛ばしっこしたのだけど、十蔵君は折り方を心得ているのか、一番遠くまで・・・。
「おい! 折り方のコツがあるんやろー 教えろやー」
「あかん 翔琉 自分で工夫するからおもろいんやー ヒントはな 重心をどこにするとか 翼の大きさとかな 全体を重くするっていうこともやってみなー」
「ふ~ん 割と けち臭いんだなー」
「あっ けちとかいう問題じゃぁなくてー 君達の頭の訓練だよー」
「まぁ まぁ わかったわよー 十蔵より遠くに飛ばせればいいんでしょ! 水澄 考えよー」智子は負けん気が強いのだ。
と、私達は折っては飛ばしてみて、最初に比べると段々と遠くまで飛ぶようにはなってきたのだが、十蔵君には敵わなかった。彼も、自分なりに工夫していたからだ。
私と智子は真直ぐな槍型のを折っていて、飛ばすと意外に遠くまで飛んだけど、直ぐに失速するのだ。智子はそのうち滑り台の上に乗って飛ばしていた。
「智子 それはルール違反だよー」
「そんなルール誰が決めたんやー 十蔵が勝手に決めるな!」
だけど、降りてきてなんか細工をして、又、上って行って飛ばすと、最初は勢いで跳んで、直ぐに、少し低くなったかと思うとそのまま すーっと滑空したのだ。私が見ている限り砂を少しを入れているようだった。
「智子 すごいヤン」と、私が飛び跳ねていると
「うん 工夫だよ!」
何だかんだと言っている十蔵君を横目に、結局、滑り台の上から競争することになって、智子のが低くすーっと滑るように飛んで行って遠くまで・・・。十蔵君はイカ型のを作っていたのだが、それなりに飛んだのだが、智子のには負けたので
「うぅー まぁ そーいうことってあるよなー 世の中ってそんなもんだよな! 智子の唐突な考え方に負けた」
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