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神々の塔

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第八十三話 光の神その九

「果たして」
「ないわ」
「常に我のことばかりでな」 
 頭の中にあるのはというのだ。
「有り得へんわ」
「我さえよかったらええ」 
 トウェインはこの言葉を出した。
「その言葉を出した瞬間にな」
「自分はそいつと付き合えるか」
「無理や」
 リーにきっぱりと答えた。
「友達でもそんなこと言ったらな」
「その瞬間にやな」
「縁切るわ」
「そうするな」
「言ってええ言葉と悪い言葉があるが」
「明らかに悪い言葉や」
「言うたらな」
 まさにというのだ。
「アウトや」
「そうした言葉やな」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「言うたらあかん言葉やな」
「まさにな、我しかないなら」
「友達を大事にするか」
「もう利用するだけや」 
 自分の為にというのだ。
「そんな奴やってな」
「自分で言うたらな」
「アウトや」
 その時点でというのだ。
「最早な」
「それでやな」
「絶対にな」
 何があろうともというのだ。
「そんな奴とはや」
「付き合わんな」
「自分さえええんやったら」
 そうした考えならというのだ。
「勝手にや」
「自分だけで生きたらええな」
「そんな奴が出来る筈ないけどな」
 それこそというのだ。
「言うたらあかんことを平気で言うアホはな」
「絶対に一人で生きていけんな」
「誰からも嫌われてな」
「相手にされんでな」
「野垂れ死にや」
 そうなるというのだ。
「ほんまな」
「そうなるな」
「そや、それでこんな奴も確かにな」
「落ち込まんな」
 シェリルはトウェインにもこのことを話した。
「絶対に」
「自分のことだけしか頭になくてな」
「自分がどうかだけで」
「落ち込むこともなくてな」
「マイナスに考えることもないな」
「どないして我欲を満たすか」
「それだけやな」
 心にあるのはというのだ。
「ほんまな」
「そやな」
「それでや」
 そうであってというのだ。
「落ち込むなんてな」
「人らしい考えはないな」
「っそやから落ち込むのもな」
「人らしいことであって」
「決してな」
 まさにとだいうのだ。 
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