神々の塔
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第八十三話 光の神その三
「戦うが」
「それ次第やな」
「そや、戦はな」
何といってもという口調で言った。
「相手を知ることや」
「それが大事やな」
「相手を知って」
そうしてというのだ。
「自分を知るが」
「相手をよく知ることやな」
「間違っても侮らへん」
このことを言うのだった。
「それがや」
「大事でやな」
「それでや」
そうであってというのだ。
「ルーさんの光にどう向かうか」
「それを考えていくことやな」
「ルーさんの戦い方や性格もな」
そうしたこともというのだ。
「是非な」
「考えてくな」
「そや」
まさにというのだ。
「今回もな」
「そうして戦うな」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「どないするかや」
「大事なんは」
「今の自分みたいに後ろ向きになってもええ」
普段の羅と違ってというのだ。
「そやけどな」
「そこからやな」
「どないするかや」
後ろ向きに考えてというのだ。
「果たしてな」
「それが大事やな」
「そや、これは結局前向きでもな」
この場合でもというのだ。
「同じや」
「どないするか考えるのは」
「そや、どっちでもな」
「そやねんな」
「それでな」
芥川は羅にさらに話した。
「鬱になったらそこから先もや」
「考えられへん様になるな」
「そうなってな」
「どうにもならん様になるな」
「鬱は誰かてなる危険がある」
芥川は真面目な顔で述べた。
「それこそな」
「悪いことやないな」
「なりたくてなるもんやない」
鬱病はというのだ。
「身体の怪我や風邪ならわざとも出来るが」
「鬱はちゃうな」
「心の病であって」
「なろうと思ってや」
「なるもんやないな」
「そや」
まさにというのだ。
「そうしたもんや」
「そやね」
綾乃は芥川の言葉にその通りだと頷いて述べた、そして彼女も真剣に考える顔になってそれで言うのだった。
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