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神々の塔

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第八十三話 光の神その四

「うちの親戚の人になった人いてはるけど」
「そうなんか」
「お仕事と家庭で色々あって」
 そうしてというのだ。
「なりはってん」
「それは可哀想やな」
 施は綾乃のその話を聞いて確かにと頷いて述べた。
「なりはるまでも色々あって」
「ほんま大変で」
 そうした状況であってというのだ。
「それでやねん」
「なりはって」
「もう暗く沈んで」
 そうなりというのだ。
「お部屋のベッドから出られん様になって」
「沈んではって」
「何も出来へん、したくない」
「そうした状況やってんな」
「そうしてやねん」
 そのうえでというのだ。
「親戚の人等が相談して病院に連れて行って」
「精神科の方にやな」
「それで治療受けて」
 そうなってというのだ。
「お仕事はなりはってから休職してはったけど」
「引き続きか」
「休職しはって」
 そうしてというのだ。
「治療に専念して時間をかけて」
「治ったんやな」
「今はお仕事も復帰して」
 そうなりというのだ。
「家庭の方も落ち着いてん」
「それはよかったな」
「お家の中いつも滅茶苦茶にする姑さんいてはったけど」
「その姑さんが問題か」
「めっちゃ短気でヒス持ちで何かあったら喚き散らして」
 そうした輩でというのだ。
「我ばかり強くて家事何もせんで不平不満と悪口ばかりで遊んでばかりの」
「屑やな」
「しかも自分以外の生きもの皆大嫌いで」
「厄介過ぎるな」
「ほんま何かあったらキチガイさんみたいになってん」
「というかそのものちゃうか」
 施は綾乃の話を聞いてこう述べた。
「もう」
「そう言う親戚の人めっちゃ多いわ」
「やっぱそやな」
「身内の中で揉めごとがあったら」
 その時はというのだ。
「必ず一方におる」
「トラブルメーカーかいな」
「そんな人が同居してはって」
 それでというのだ。
「鬱になりはってん」
「そやねんな」
「ちなみにその姑さん人の気持ちもわからへんし」
「無神経やな」
「自分しかなくて」 
 そうした輩でというのだ。
「そうやったさかい」
「それでか」
「それまでも色々揉めごと起こしてたし」
「身内から追い出されたんやな」
「その姑さんのお孫さんが精神病院に叩き込めって言いはって」
「ああ、何でも日本やとな」 
 施は綾乃の今の話を聞いて言った。
「きつい人っていうか悪意あるとな」
「嫌いな身内のお年寄りの人にそうするねん」
「老人ホームやなくて」
「精神病院に強制入院させて」
 そうしてというのだ。 
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