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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第十一幕その七

「人はね」
「幸せを感じてね」
「いいことを言う」
「そう、そしてね」
「悪口を言わないで」
 王子はチキンカレーを食べています、そうしつつ言うのでした。
「悪いことはしない」
「そうすることだよ」
「そうしたら幸せになるね」
「僕はそう思うよ」
「悪口、陰口、愚痴、不平不満なんてね」 
 王子は心から思って言いました。
「言うものじゃないね」
「毒だね」
 まさにと言うのでした。
「そうしたものは」
「全くだね」
「いい言葉はお薬でね」
「悪い言葉は毒だね」
「その通りだよ、こうしてカレーを食べても」
「美味しいと思って」
「そしてそう言えばね」
 そうすればというのです。
「紛れもなくね」
「お薬だね」
「そうなるよ」
 こう王子にお話しました。
「本当にね」
「そうだよね」
「うん、カツカレーだってね」
「美味しいね」
「このカツとカレーの組み合わせがね」
「いいんだよね」
「そうなんだ、日本で生まれた」
 そうしたというのです。
「最高のお料理の一つだよ」
「僕も好きだよ」
「そうだね、美味しいね」
「うん、そしてね」 
 先生はお話を続けます。
「皆にお話した様に何かを必死にしていたら」
「妬んだり僻んだりはだね」
「もうね」
 それこそというのです。
「しなくなるよ」
「一生懸命努力すれば」
「そんな暇がないからね、そして一生懸命の努力はね」 
 それはといいますと。
「きっとね」
「糧になるね」
「一パーセントの閃きがなくてもね」
「その努力は残るね」
「そうなるからね」
 だからだというのです。
「して悪いことはないよ」
「そこで何時か閃きがあったら」
「努力が生きるよ」
「その時が来るね」
「だからね」
 それ故にというのです。
「本当にね」
「努力はすべきだね」
「妬んでも僻んでもね」 
 そうしてもというのです。
「何もいいものは生み出さないで」
「逆にだね」
「自分をさもしくするんだ」
「そうするね」
「そして悪い行いにも向かわせるから」
「余計に悪いね」
「そう、けれど」
 それでもというのです。 
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