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八条学園騒動記

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第七百六十八話 ナンの歯磨き粉その九

「じっくりと煮るの」
「モンゴルは煮るのが主ね」
「役とその分燃料使うしお汁も飲めるし」
「煮るのが主ね」
「そうなの」 
 これがというのだ。
「それでじっくりとね」
「内臓や脳は煮て」
「そして食べるの」
「連合じゃどの国も生きものの内臓食べるけれどね」
 アロアはこの話もした、イスラム圏でも表向きは食べないが実は調理してそのうえで食べているのだ。
「焼くのも多いわよ」
「ホルモンね」
「日本だと生でも食べるし」
「生レバよね」
「ええ、私はレバー好きで」
 アロアは自分の好みの話もした。
「焼いてね」
「食べるのね」
「レバニラ炒めも食べるし」 
 この料理もというのだ。
「それでホルモンもね」
「好きなの」
「焼肉もだしね」
「そうなのね」
「それでもモンゴルはホルモンは」
「だから煮るから」
 ナンはそれでと話した。
「ホルモン焼きはね」
「ないわね」
「内臓はどの部分も食べるけれど」
「焼かないのね」
「ホルモンもレバーもね」
「胃も心臓も」
「そう、全部ね」
 内臓はというのだ。
「基本はね」
「煮るのね」
「私も好きだしね」
「あんたも内臓好きなのね」
「栄養もあるしね」
 アロアに笑って話した。
「だからね」
「それでなのね」
「好きでね」
 それでというのだ。
「その時にはクミズもね」
「ああ、馬乳のお酒」
「あれも好きなのよ」
「それを飲んで」
「そしてね」
 そうしてというのだ。
「楽しんでいるのよ」
「その時は」
「そう、ただクミズって普通のはね」
 ナンはふと残念そうな顔になって話した。
「あまり強くないのよね」
「そうなの」
「蒸留しないとね」
「あまり強くないのね」
「だからかなり飲むのよ」
「そうして酔うのね」
「私もそうでモンゴル人はね」
 草原の彼等はというのだ。
「クミズをいつもね」
「沢山飲んでるのね」
「そして酔うのよ」
「ビールみたいに飲むの」
「そうなの」
 まさにというのだ。 
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