ドリトル先生と奇麗な薔薇達
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第十一幕その三
「わかるね」
「そんなこと言ったらね」
「嫌われるよ」
「つくづく日本のテレビって酷い人ばかり出るね」
「そうだね」
「うん、僕は出来るだけ悪口は言わない様にして」
そうしてというのです。
「人の不幸は喜ばない」
「いいことを言ってね」
「幸せを喜ぶ」
「先生はそうしているね」
「いつもね」
「人の不幸を喜ぶなんて」
それことというのです。
「さもしいよ、それを嗤うなら」
「尚更だね」
「悪いね」
「人の不幸を嗤うなら」
「それなら」
「そう、人の不幸を嗤って嘲るなら」
そうすると、というのです。
「悪いものが来てもおかしくないよ」
「自分が悪くなるだけでなく」
「悪いものが来るね」
「そうもなるね」
「そうだよ、その悪いものが何をするか」
人の不幸を嗤い嘲ってです。
「考えるとね」
「尚更だよね」
「人の不幸は喜ぶものじゃないね」
「嗤い嘲るなんてもっての他」
「そうだね」
「そうだよ、悪いことばかりしていると」
こうも言う先生でした。
「報いが来て悪いものは悪いことに寄って来るから」
「まさに穴二つ」
「そうなるね」
「人を呪えばっていうけれど」
「悪いことばかりしてもだね」
「同じだよ」
まさにというのです。
「そうしたらね」
「そうだね」
「その時はね」
「だから先生は人の幸せを喜ぶね」
「そうするね」
「そうしていくよ」
まさにというのでした。
「ずっとね」
「先生のそうしたところもいいのよ」
ガブガブは先生に温かい声をかけました。
「人の幸せを素直に喜ぶこともね」
「悪いことを言わないでね」
そうしてと言うジップでした。
「いいことを言うから」
「それも穏やかな表情で」
チーチーはこちらのお話をしました。
「言うからね」
「尚更いいね、実際に悪口なんてね」
「聞いて楽しくないし」
チープサイドの家族は悪口のことをお話しました。
「不平不満、愚痴、文句、そうしたものも」
「そうしたことばかり言う人もね」
「悪いこと言う人よりもいいことを言う人」
まさにと言うホワイティでした。
「その方がいいね」
「だから先生は好かれるんだね」
老馬も先生のことを言います。
「皆からね」
「本当に人の不幸を喜んで悪口しか言わないと」
それならと言うトートーでした。
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