ハッピークローバー
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第百四十二話 運動会の後はその三
「そうなのよね」
「シャワーだけの国が多いのよね」
「暑い国でね」
「インドネシアもそうでね」
「湯舟にはなのね」
「東南アジアで湯舟に入る人ってね」
「あまりいないわね」
「いつも暑いから」
熱帯にある国々だ、このことは当然である。
「だからね」
「シャワーね」
「こっちはね、それでサウナの国もあるし」
「フィンランドとかロシアとか」
「それで湯舟によく入る国は」
それはというのだ。
「あまりね」
「ないわね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうよね」
「日本ってそのこともね」
湯舟によく入ることもというのだ。
「独特よ」
「そう言われるわね」
「夏でも入る人いるしね」
「実は私もね」
一華はインドネシアの娘と並んで歩きつつ笑って話した。
「夏もね」
「湯舟に入るのね」
「少しの間でもね」
それでもというのだ。
「入るわ」
「そうなのね」
「その方が疲れ取れて」
「身体も心も」
「リラックス出来てね」
そうであってというのだ。
「すっきりするから」
「いいのね」
「そう、それで身体の汚れもね」
これもというのだ。
「湯舟に浸かる分ね」
「取れるのよね」
「体臭だってね」
汚れだけでなくというのだ。
「取れるから」
「いいのよね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「だからね」
「一ちゃんお風呂に入るのね」
「夏もね」
「そうするのね」
「暑いことは確かだけれど」
それでもというのだ。
「疲れはね」
「落ちるのね」
「汚れも体臭もね」
「それはいいわね」
「ほら、体臭ってね」
一華はインドネシアの娘に顔を曇らせて話した。
「どうしてもね」
「出るわね」
「特に女の子はね」
「男子は想像していないかも知れないけれど」
「むしろ女の子からはいい匂いがするとか」
「そう言ってね」
それでというのだ。
「勝手に信じ込んでるけれど」
「それがね」
実はというのだ。
「違うからね」
「そうそう、むしろね」
「女の子の方が匂うから」
一華はその現実を指摘した。
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