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ハッピークローバー

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第百四十二話 運動会の後はその四

「本当にね」
「そうなのよね」
「男子よりもね」
「だからなのね」
「私も気を付けてるのよ」
 自分の体臭にはというのだ。
「お口もだけれどね」
「お口はしっかり磨いて」
「それで奇麗にして」
「口臭もなくすけれど」
「体臭もね」
「気になるから」
「夏でも湯舟に入って」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「体臭取ってるのね」
「そうなの」
 まさにというのだ。
「意識してね」
「そうなのね」
「女の子の体臭はね」
「侮れないわね」
「馬鹿が女子更衣室はいい匂いがして」
「可愛い女の子達が着替えする場って思ってるわね」
「それ間違いだからね」
 絶対にというのだ。
「実際は違うから」
「そうなのよね」
「まずね」
 一華は目を座らせて述べた。
「そこにいる女の子が自分のタイプの娘ばかりか」
「有り得ないわね」
「人の美意識なんてそれぞれだからね」
「タイプじゃない娘だっているわよね」
「絶対にね」
 それこそというのだ。
「一人はね」
「いてね」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「うわ、ってなるし」
「更衣室にいても」
「大体女の子だけだと」
 そうなると、というのだ。
「同性ってことで気兼ねしなくて」
「振る舞いが雑になってね」
「色気も可愛さもない」
 そうしたというのだ。
「碌でもないものになるから」
「そうなのよね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「匂いもよ」
「きついし」
「女子更衣室なんてね」
「いいものじゃないわよね」
「そこに夢なんてね」
「可愛い女の子達ばかりで着替えをして」
「下着姿とかあられもない姿ばかりで」
 そうであってというのだ。
「いい香りがする」
「そんなことないから」
「もう女子更衣室なんて」
 一華はそれこそという口調で話した。
「前を通っただけで匂うから」
「物凄い匂いがね」
「そんな場所よ、おトイレだってお風呂場だって」
 そうした場所もというのだ。
「全部ね」
「物凄く匂う」
「そうした場所よ」
「そうなのよね」
 インドネシアの娘もまさにと答えた。 
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