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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第十幕その一

                第十幕  頭がよくなる食事
 エンベルグさんはお昼休みに動物園に来た先生に結婚記念のプレゼントに何がいいかお話してもらいました、そしてです。
 白薔薇と赤薔薇と聞いて笑顔で言いました。
「それなら最高のものをプレゼント出来ますね」
「白薔薇と赤薔薇で、ですね」
「はい、薔薇の騎士からヒントを得て」
「銀の薔薇はお話した通りにです」
「僕達のプレゼントには相応しくないので」
「ですからその薔薇はなしで」
 そうであってというのです。
「それで、です」
「別の薔薇にしようということで」
「考えていましたが」
「白薔薇と赤薔薇ですね」
「白薔薇がエンベルグさんで」
 そのご本人を前に言います。
「赤薔薇がブラウシュタインさんです」
「まさに夫婦揃ってですね」
「そうなります」
「いいですね、では銀がよくなくて」
 エンベルグさんは先生のお話を聞いてこう言いました。
「永遠に残るものなら」
「何がいいか」
「先生はそのことについては」
「実はここに来るまでに考えていまして」
 そうしていてというのです。
「永遠に残るとなると宝石ですね」
「宝石ですか」
「それがいいかと思いまして」
 それでというのです。
「このこともです」
「私にアドバイスして頂けるのですね」
「如何でしょうか」
「宝石でしたら」
 笑顔で、です。エンベルグさんは先生に答えました。
「宝石商の知り合いがいまして」
「そうなのですか」
「インドから良質な宝石を仕入れてくれるので」
「その方からですか」
「職人の人も知っていますので」
「それでは」
「薔薇の形をした宝石をです」
 それをというのです。
「作ってもらいます」
「そうされますか」
「はい、そして」
 エンベルグさんはお話を続けます。
「彼女にプレゼントします」
「そうされますね」
「茎や棘、葉の部分も」
「そちらもですか」
「宝石にすればいいですね」
「そうですか、それでは」
 ここで先生はエンベルグさんに笑顔でお話しました。
「その使われる宝石ですが」
「薔薇に用いる」
「こちらも閃きがありまして」
「どういった宝石を用いるか」
「このこともお話して宜しいでしょうか」
「お願いします」
 笑顔で、です。エンベルグさんは先生に申し出ました。
「是非共」
「わかりました、それでは」
 先生もエンベルグさんの申し出を受けてでした。
 そちらのお話もしました、その用いられるべき宝石はといいますと。 
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