八条学園騒動記
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第七百六十七話 口臭その三
「やっぱりね」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「私みたいな暮らしはね」
「してる人は少ないのね」
「皆が、じゃないのは確かよ」
「モンゴルと言えば遊牧だけれど」
「今も主要な産業よ」
「羊毛とか売るのね」
「そう、羊毛も必要でしょ」
これもというのだ。
「服に」
「質がいいからね、羊毛って」
「暖かくてね」
「その羊毛の為にも」
「遊牧をやってる人は結構いてね」
「産業になってるのね」
「それでいつも馬に乗ってるから」
遊牧の中でというのだ。
「身体鍛えられてるからスポーツもね」
「盛んなのね」
「その乗馬関連と」
これにまつわるスポーツにというのだ。
「モンゴル相撲から格闘技でもね」
「有名なのね」
「我が国はね」
「そうなのね」
「そして」
さらにだ、ナンは話した。
「私も馬乗ってるしね」
「あんたにとって足よね」
「自転車どころかね」
「足よね」
「街だと歩かないから」
そうだというのだ。
「いつも馬に乗ってね」
「行き来してるわね」
「そうしてるから」
だからだというのだ。
「私も馬関連のスポーツはね」
「得意よね」
「自信あるわ」
「それこそ歩く位ね」
「何しろ生まれて」
そうしてというのだ。
「赤ちゃんの頃にお母さんがおぶって」
「馬に乗ったのね」
「そうだしね、歩く頃には仔馬にね」
「乗ったの」
「それがモンゴルなのよ」
「モンゴルで遊牧している人ね」
「都会にいたり農業をしている人も」
そうして暮らしているモンゴル人達もというのだ、ナンはそうした同胞達のことをさらに話したのだった。
「馬にはね」
「乗るのね」
「そう、移動手段も」
これもというのだ。
「自転車や自動車はあっても」
「馬に乗るの」
「ちょっとした移動なら」
それならというのだ。
「馬に乗る人がね」
「多いのね」
「そうなの」
まさにというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「特に遊牧をしていたら」
それならというのだ。
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