八条学園騒動記
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第七百六十六話 沙羅双樹の花その九
「天理教の修養科ですが」
「そこで三ヶ月ですか」
「入ってです」
そうしてというのだ。
「天理教のことを学ばせてもらい」
「ボランティア等を行って」
「色々な人と出会って」
「お話もして」
「そうした三ヶ月を過ごして」
「更正しますね」
「天理教に触れて」
ラメダスも言った。
「そうしてですね」
「はい」
セーラもそれでと答えた。
「その教えを受けて」
「そうなりますが」
それがというのだ。
「更正してですね」
「よくなるのですが」
「その人はですね」
「そんなことを言ってです」
「更正せず」
「それどころかです」
「より堕ちていったのですね」
「既に餓鬼になっていて」
「救われなかったのですね」
「修養科で人として大切なことを学ばず」
そうであってというのだ。
「そうした余計な」
「誰もがどうでもいいとですね」
「思うことをやたらと言う様になって」
そうしてというのだ、セーラは沙羅双樹に仏教ではなくヒンズー教の神々の存在を感じつつ話をした。
「自分を高めることはです」
「なかったのですね」
「変わらないどころか」
「堕ちていったのですね」
「さらに」
「あの、私もです」
ベッキーはセーラに顔を曇らせて話した。
「そうしたことはです」
「どうでもいいと思いますね」
「はい」
実にというのだった。
「そうですが」
「それがです」
「その人はですね」
「そうしたことを言って」
そうしてとだ、セーラはベッキーに答えた。
「自分は何もせず」
「努力をしないで」
「問題だの何だのとです」
「そう言って」
「気に入らないとです」
天理教の仕組みがというのだ。
「組織としてのそれが」
「それで得意になっていたのですね」
「そうです」
まさにというのだ。
「自分が言っているのはそこだと」
「それは自分が偉いと」
ベッキーはセーラの今の口調でわかって言った。
「勘違いしているからこそ」
「言いましたね」
「そうですね」
「そうです、そう言ってです」
「天理教の教えを備えず」
「天理教の悪口をです」
そちらをというのだ。
「覚えて」
「さらに堕ちて」
「爪切りのことを言って」
そしてというのだ。
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