八条学園騒動記
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第七百六十六話 沙羅双樹の花その八
「そうした風でした」
「どうでもいいものを批判する」
「そうなりまして」
そしてというのだ。
「周りは呆れました」
「そうなるとは思わなかったのですね」
「その頃にもう餓鬼になっていまして」
その心がというのだ。
「上がれなかったのでしょう」
「手遅れでしたか」
「はい、その教えを見ずに」
「仕組みを見る」
「まさに花を観ずです」
先程の薔薇のことを今は沙羅双樹の花を観つつ話した。
「葉の端の傷等をです」
「観てですね」
「あれやこれやという感じで」
その様にというのだ。
「言っている」
「そうした人ですね」
「ですから」
そうであってというのだ。
「救われませんでした」
「人では救えなかったのですね」
「勿論天理教の組織の仕組みの文句を言っても」
批判にすらならないそれをというのだ。
「誰も聞きませんでした」
「あまりにも馬鹿馬鹿しいからですね」
ラメダスが顔を顰めて言ってきた。
「その様なことについて言っても」
「誰もが思いますね」
「教えを学び」
「それについて考えてですね」
「言うなら兎も角」
「仕組みなぞは」
「全く以てです」
そう言っていいまでにというのだ。
「私も思います」
「どうでもいいと」
「こうした人は稀ですし」
「教えを受けに行ってですね」
「その教えに目を向けず」
「仕組みを文句を言う為に見て」
「特異顔で言う人なぞです」
「お嬢様もですね」
「非常に稀だとです」
その様にというのだ。
「思います」
「そうなのですね」
「はい」
まさにというのだ。
「教えが合わないという人はいますが」
「そうしたことを言う人はですね」
「まさに餓鬼です、既にそうなっていて」
「手遅れであり」
「そしてです」
「そのまま堕ちていったのですね」
「数多い卑しい醜い話は」
それはというと。
「そうしたことを言いだしてからです」
「起こったのですね」
「身体が悪い叔父さんに注意されて殴ってやろうかと言ったことも」
「それからですか」
「爪切りまで持って行ったと言ったことも」
逃げた奥さんがというのだ。
「どれもです」
「それからですか」
「そうでした」
「天理教で修行させてもらって」
「多くの人がそれで、です」
セーラは話した。
「ある程度でも更正するとです」
「思ったのですね」
「殆どの人がです」
「更正したのですね」
「そして今もです」
殆どの人がというのだ。
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