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夢幻水滸伝

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第三百六十三話 時は止まらないその六

「守るわ」
「そうしますか」
「航空機に飛兵にな」
 トウェインはさらに言った。
「空船もな」
「送りますか」
「そうするで」
「わかりました」
「それでわい等はな」
 トウェインは自分達のことも話した。
「これまでは右翼に集中してたが」
「それを変えますか」
「そうするわ」
 トウェインは今度はデリーロに答えた。
「これからはな」
「そうしますか」
「わいは全体の指揮にあたって」
 そうしてというのだ。
「戦線全体に星のモンを置く、戦力もな」
「右翼集中からですか」
「全体に置いてな」
 デリーロに地図を見つつ話した。
「機を待つわ」
「そうしますか」
「ずっと敵の海岸線の陣地を攻めてきたが」
 それでもというのだ。
「どうも結果が出てへんからな」
「そやからですね」
「ここはな」 
「やり方を変えて」
「仕切り直してな」
「戦いますか」
「そうするわ」
 こう言うのだった。
「今はな」
「そうですか」
「そしてな」
「機が来ればですね」
「攻勢に出るわ」
「そうしますか」
「攻め続けても結果が出ん、このままでもあかんと思ったら」
 そうであるならというのだ。
「思い切ってな」
「攻め方を変える」
「このこともな」
 まさにというのだ。
「時として有効や」
「そうですね」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「攻め方を変えますか」
「そうしよか」 
 こう言ってだった。
 トウェインはそれぞれの場所に海兵師団と航空隊をそれぞれ送った、そうして戦を続けるがこの時にだった。
 スタインベックは自ら前線で軍を指揮しつつ戦をしながらだ、将兵達に言った。
「敵の兵器も随分とな」
「傷んでいますね」
「戦車も大砲も」
「何日にも渡る激しい戦の中で」
「そうなっていますね」
「そやな」
 こう将兵達に話した。
「この状況は」
「左様ですね」
「我が軍もそうですが」
「激戦が続きそうなっていますね」
「あちらも」
「ああ、しかもな」 
 スタインベックは敵軍を見てまた言った、今は兵器の砲撃のし合いだけでなく銃弾や術も激しく交差している。 
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