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夢幻水滸伝

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第三百六十三話 時は止まらないその五

「ほんまに」
「そやな、それでな」
「試行錯誤を重ねてことを為していきますね」
「そうする、それでな」
 そのうえでというのだ。
「何かを成し遂げる」
「エジソンさんも試行錯誤しましたね」
「無数の失敗をしてな」
 それもまたエジソンの人生だった、多くの発明の中で数え切れないまでの失敗も経てきたのである。
「そうしてな」
「成し遂げましたね」
「それでわし等は発明はしてへんが」
 それでもというのだ。
「そやけどな」
「それでもですね」
「必死にやってな」
「その中で、ですね」
「閃きが来る、その為にも戦い続けて」
 そうしてというのだ。
「そうしてな」
「考えていきますね」
「そうするで」
「そうして閃いたなら」
「やるで」
「ことを行いますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 メルヴィルは朝食の後ですぐに仲間達と共に戦場に出た、そうして軍を率いてこの日も戦うのだった。
 トウェインは戦場で地図を開いてだ、険しい顔で言った。
「中央に援軍や」
「何処からどれだけ送りますか」
「左翼から一個師団や」
 オニールに答えた。
「それだけや」
「一個師団ですか」
 そう聞いてだ、オニールは顔を曇らせて言った。
「それではです」
「少ないな」
「そうですが」
「その一個師団は海兵師団や」
 トウェインはどういった師団かを答えた。
「左翼におるな」
「海兵師団からですか」
「一個師団をな」
「送ってですね」
「戦線を支える、海兵師団やとな」
 彼等ならというのだ。
「今中央の一角がやばいが」
「それでもですね」
「支えてくれるわ」
「そうですか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「海兵師団を一つですね」
「送るわ」
「そうしますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「その分左翼が手薄になるが」
「そこはどうしますか」
「空軍の予備戦力を送ってな」
 そうしてというのだ。 
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