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水着は売れる

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第四章

「あれよね」
「あれよ、男の子が買って」
「そうした私の写真見て」
「使ってるのよ」
「そうよね」
「そうだってわかるわね」
「ええ」
 季久子もそれはと答えた。
「これでも三十年生きてるし」
「そうしたこともわかるわね」
「そうなったわ」
「そう、やっぱりね」
 姉はさらに話した。
「男の子は健康ならね」
「そうしたことするわね」
「誰でもね」
 まさにというのだ。
「そうしたことするから」
「私でもなのね」
「あんたが演じたキャラでもね」
「してきたのね」
「そしてね」
「私でもなのね」
「もうそうした子達の頭の中でね」
 それこそという口調で言うのだった。
「あんたも演じたキャラの娘達もね」
「どう想像されて使われてるか」
「それはわからないけれど」
「その子それぞれね」
「使われてることはね」
「事実ね」
「もうそういうことはね」
 それこそというのだ。
「考えてもね」
「仕方ないわね」
「そしてね」
 それにというのだった。
「そうしたことは需要があってね」
「供給があるわね」
「それが世の中でね」
「私も見にスカートや水着になって」
「コスプレもしてね」
 そうしてというのだ。
「他の声優さん達もね」
「これからはやっていくのね」
「そうなるわ」
「アイドルの娘達に」
「アイドルも奇麗ごとだけじゃないでしょ」
「使われるのは言うまでもないわね」
「どうしてグラビアのお仕事があるのか」
 アイドルにはというのだ。
「そして水着になるのか」
「言うまでもないわね」
「アイドルの娘もわかってない筈ないし」
「それを受け入れるしかないわね」
「それが嫌ならね」
 それこそというのだ。
「アイドルなんてね」
「出来ないわね」
「むしろそれで注目されて」 
 水着になってというのだ。
「写真集が売れて人気が出る」
「それでいいってならないとやっていけないわね」
「それこそトップアイドルの娘なんてよ」
「どれだけ使われてるか」
「水着にならないアイドルの娘なんて滅多にいないでしょ」
「そうね」
 季久子も確かにと頷いた。
「そうした娘もね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。 
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