水着は売れる

「舞台にも出るでしょ」
「そうした人も多いわ」
「元々役者さんだった人もおられるし」
「そうね」
「それでね」
　そうした事情があってというのだ。
「元々奇麗な人が多いから」
「それでなのね」
「お顔が注目されたら」
　その時はというのだ。
「すぐにね」
「人気が出るのね」
「そうよ」　
　ビールを飲む妹に話した。
「そうなる下地はあったのよ」
「最初から」
「そしてね」　
　そのうえでというのだ。
「あんたは今度写真集出して」
「水着にもなるのね」
「それであんたからね」　
　姉はさらに話した。
「どんどんね」
「演じたキャラのコスプレして」
「写真集出してね」
「水着になるのね」
「そうなっていくわ」
「声優さんも」
「そうよ」
　まさにというのだ。
「そうなっていくわ」
「まさかそうなるなんて」
「私も思わなかったけれど」
「考えてみればもう下地があって」
「その下地が生きてね」
　そうしてというのだ。
「変わったのよ」
「そうなのね」
「だからね」
　妹にさらに話した。
「宜しくね」
「それじゃあね」
「頑張ってね、そっちのお仕事も」
「わかったわ」
　季久子はそれならと確かな顔と声で姉に答えた、そしてその写真集の撮影を水着も含めて行ったが。
　写真集はかなり売れた、それで喜久子はまた驚いた。
「かなり売れてるけれど」
「いや、あんた人気あって」
「しかも水着になったから」
「だからね」
　それが為にというのだ。
「売れてるのよ」
「そうなのね」
「重版もね」　
　これもというのだ。
「決まったわ」
「そうなのね」
「本当にこれからね」
　真希子は季久子に笑って話した。
「声優さんもね」
「こうしたお仕事もするのね」
「どんどんね」
「そうなっていくのね」
「そしてね」
　こうもだ、姉は話した。
「本当にアイドルとしてもね」
「売り出す娘が出るの」
「アイドル声優ね」
　こう言うのだった。
「要するにね」
「そうした娘が出て来るのね」
「実際にあんたそうよ」
「私本当にアイドルになってるの」
「そうした評価よ」
「大学出て声優になっただけなのに」
「それがね」
　どうかとだ、姉は妹にマネージャーとして話した。今は収録の待合の時なので仕事で一緒にいるからそうした。
「変わったのよ」
「声優さんが」
「そうよ」
「アイドルにもなったのね」
「声優さんでありながらね」
「そうなのね」
「それでね」
　真希子は季久子に小声で話した、今は個室の中にいて二人だけだがそうした。
「どうしてミニスカートそれに特に水着になるか」
「その写真集を出したか」
「それで売れてるか」
「それはどうしてか」
「わかるでしょ」
「やっぱり」
　季久子は引いた顔で答えた。