ドリトル先生と奇麗な薔薇達
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第六幕その三
「カトリックもプロテスタントも」
「それぞれ神父さんと牧師さんがおられますが」
ハンナさんも言います。
「とても仲がよくて」
「一緒にボランティアとかをされていますね」
「お寺のお坊さんや神社の神主さんとも」
「天理教の教会長さんとも」
「大学の宗教学部ではです」
八条大学のというのです。
「そうした宗教の聖職者の資格も得られますね」
「そうした方々からの講義を受けて」
「そのうえで」
「神父さんも牧師さんも」
先生はまたお話しました。
「特にです」
「衝突することなく」
「仲がいいですね」
「そうです」
まさにというのです。
「日本は」
「特に意識されず」
「むしろ仲がいいですね」
「ですからこうしたこともご理解され」
そうしてというのです。
「そのうえで」
「はい、暮らしていきます」
「日本で」
お二人もそれならと応えました、そうしてです。
日笠さんも入れて四人でお話しました、日本のこと大学のことにそれにお二人のことも何かとです。
詳しくお話しました、ですがプレゼントのお話はなくて。
「それでなんだ」
「プレゼントは後だね」
「フリードリヒさんからお聞きして」
「相談に乗るんだね」
「そうするよ、ハンナさんがおられたから」
その場にというのです。
「それでね」
「後でだね」
「日をあらためてお会いして」
「どんなプレゼントをするか」
「それを決めるんだ」
「そうなるよ」
こう言うのでした。
「今度はフリードリヒさんと二人か日笠さんを交えて三人でね」
「お会いして」
「プレゼントのことをお話するね」
「そうするね」
「そうするよ」
こう言ってでした。
先生は研究室に戻ってから皆にお二人のことをさらにお話していきました、そしてこんなことも言いました。
「お二人共薔薇が好きだともお話してたよ」
「ああ、そういえば」
薔薇と聞いてジップははっと気付きました。
「お二人のお国どちらも国花薔薇じゃないよ」
「ドイツはヤグルマギクよ」
ガブガブが言ってきました。
「オーストリアはエーデルワイスでね」
「国花ってそれぞれの国で違うからね」
ホワイティも言います。
「そうだしね」
「それでドイツもオーストリアもね」
トートーも言いました。
「それぞれの国花があるね」
「その違うがね」
まさにと言うポリネシアでした。
「また面白いのよね」
「日本は桜でイギリスは薔薇で」
「他の国もそれぞれお花があるね」
チープサイドの家族もお話します。
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