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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第六幕その一

                第六幕  お二人と会って
 先生はこの度結婚するお二人とお会いすることになりました、すぐにその日が来てそのうえでなのでした。
 先生はお二人と大学の構内にある喫茶店の一つの中でお会いしました、それぞれお昼を食べてからお会いしましたが。 
 同席している日笠さんが紹介してくれたのは金髪をショートにした彫のある卵型のお顔に青い目ととすらりとした身体の二十代後半の青年さんにです。波立つ豊かな長い金髪に青い目と薔薇色の唇に背が高く均整の取れたスタイルの二十代後半の女性でした。お二人共スーツで露出はなく清潔な感じです。
「フリードリヒ=エンベルグです」
「ハンナ=ブラウシュタインです」
 お二人はそれぞれ笑顔で名乗りました、言葉は見事な日本語です。
「宜しくお願いします」
「どうぞ宜しくです」
「はい、こちらこそ」
 先生は笑顔で応えました。
「宜しくお願いします」
「はい、それでは」
「こちらこそ」
「それでは、それでお二人はですね」 
 先生も日本語で応えます。
「これから」
「はい、結婚してです」
「一緒に日本で暮らします」
 こう約束しました。
「やがて国籍も取得しまして」
「日本で一生過ごそうと考えています」
「お国には戻られないのですか」 
 先生はお二人のお話を聞いて尋ねました、喫茶店でそれぞれ向かい合っています。フリードリヒさんとハンナさんは横に並んでいて先生と日笠さんと並んでいる先生と向かい合っています。そのうえで紅茶やコーヒーを飲みつつお話をしています。
「あちらから来られたそうですが」
「はい、ですが」
「日本の暮らしが気に入りまして」
 お二人はそれでと答えました。
「実家の方ともお話しまして」
「そうすることにしました」
「そうですか、日本で暮らされて」
 先生はそれでと応えました。
「日本がいい国とですね」
「心から思いまして」
「そうすることにしました」
「僕もです」
 先生はミルクティーを飲みつつお話しました。
「日本に来まして」
「そうされてですね」
「日本の魅力に虜になりましたね」
「何もかもが素晴らしくて」 
 それぞれコーヒーを飲むお二人に答えました。
「それで、です」
「今はですね」
「日本の国籍を取得されてですね」
「日本に永住することをです」
 このことをというのです。
「決めました」
「そうですね」
「私達もです」
 お二人は笑顔で答えました。
「そのことは同じです」
「実は」
「日本はとても暮らしやすく」 
 先生もお話します。
「食べものは美味しくて気候は快適で」
「四季があって」
「景色も奇麗ですね」
「様々な場所もあり」
「人は穏やかで勤勉ですね」
「僕達もです」
「そんな日本を心から愛する様になりました」
 こう先生にお話するのでした。 
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