神々の塔
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第七十六話 大天使その三
「そしてね」
「先に進むな」
「そうするわ」
「そや、天使さんでも魔王さんでもや」
メルヴィルも中里に言った。
「わし等はな」
「臆することなく戦うか」
「もうな」
それこそというのだ。
「あの方々がええっていうんなら」
「躊躇なく戦うか」
「試練や」
それでというのだ。
「殺し合いやないやろ」
「別にな」
「それやとな」
そうであるならというのだ。
「思いきりな」
「やれるんやな」
「わしはな」
「割り切るか」
「それはそれこれはこれや」
こうした考えだというのだ。
「若しミカエルさんが阪神に入団してな」
「あのチームにやな」
「大活躍してな」
そうしてというのだ。
「他チームに行って敵になってもな」
「戦えるか」
「普通にな」
「巨人に入ってもか」
「いや、巨人やったら腹立つな」
この邪悪に満ちた禍々しいことこのうえないチームにというのだ、その歴史は悪徳に満ちていることは誰もが知っている。
「あのチームはないわ」
「巨人だけはあかんな」
「もう死ぬ程怒ってな」
「ブーイング浴びせるか」
「そうなってるわ」
「そうなんやな」
「あのチームだけは別や」
メルヴィルは言い切った。
「星のモンで巨人好きなモンもおらんな」
「一人もな」
中里もきっぱりと言い切った。
「おらへんわ」
「そやな」
「巨人好きなんてな」
それこそというのだ。
「一人もな」
「そやな」
「学園全体でな」
世界屈指のマンモス校であり世界中から人が集まる八条学園でもというのだ。生徒の数だけでも学園都市と言われるまでに多いのだ。
「まずな」
「おらへんな」
「もう八条学園で巨人ファンっていうたら」
それこそというのだ。
「ネッシー見るよりもや」
「レアやな」
「激レアや」
そこまで数が少ないというのだ。
「関西やし八条グループが昔からな」
「アンチ巨人やな」
「学園を運営してるな」
世界的企業グループであるこのグループがというのだ。
「もうな」
「アンチやな」
「そや」
まさにというのだ。
「全体がな」
「まあな、巨人だけは別や」
トウェインも言ってきた。
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