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第百三十七話 閉会式が終わってその一

                第百三十七話  閉会式が終わって
 閉会式場無事に終わった、かな恵は終わるとすぐに一華達に一旦自分達のクラスの場所に戻る中で言った。
「これから制服に着替えたら」
「すぐに帰るのよね」
「うん、部活ないしね」
 こう留奈に返した。
「今日はどの部活もね」
「野球部とかはあるわよ」
「そうなの」
「吹奏楽部もね」
「有名な部活はそうなのね」
「全国区のね」 
 八条学園高等部は全国区の部活も多くあるのだ、野球部にサッカー部、ラグビー部に柔道部、吹奏楽部、雅楽部等がそうである。
「そうした部活はね」
「全国区だし」
「こうした時もね」
「部活やるのね」
「そうなのよ」
「そうだったのね、けれど料理部はないから」
 かな恵はそれでと話した。
「制服に着替えたら帰って」
「それから鳴海っちと」
「打ち上げでね」
 それでというのだ。
「飲むわ」
「そうするのね」
「ストロングとスナック菓子と」
 そうしたものと、というのだ。
「インスタントラーメンでね」
「打ち上げで飲んで食べるのね」
「そうするわ」
 留奈に笑顔で話した。
「お家に帰ったらね」
「どうせなら」
 理虹は楽しそうに話すかな恵ににやにやと笑いながら言った。
「寝室でね」
「そういうことをなの」
「したら?」
「しないわよ」
 かな恵は一瞬でむっとした顔になった、そして口をへの字にさせて今もにやにやとしている理虹に言うのだった。
「そうしたことは」
「真面目ね」
「だから私達高校生だし」
「ゴムあるのに?」
「そう言う理虹ちゃんもしないでしょ」
「ちょっと、ねえ」  
 理虹は視線を逸らし逃げる様な顔になって答えた。
「まだ早いわよね」
「ほら、早いって言ったし」
「心の準備がね」
「そうでしょ、だからね」
「まだなのね」
「私も鳴海っちもね」
 二人共というのだ。
「そうしたことはね」
「先ね」
「そう、大学を卒業したらね」
「まだまだ先ね」
「少なくとも高校の間はね」
「そうしたことはなしね」
「私もそう考えてるし」
 それにというのだった。
「鳴海っちもね」
「同じね」
「むしろ鳴海っちの方がね」
「そう言ってるのね」
「鳴海っちってそうしたところ物凄く真面目だから」
「そうそう、やたらね」
 理虹も彼についてこう返した。
「真面目よね」
「お酒飲んでも煙草は絶対に駄目って言って」
「麻薬やシンナーだってね」
「もっての他で」
「それで万引きとかイジメとかカツアゲも」
 こうしたこともというのだ。 
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