ハッピークローバー
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第百三十五話 最後の競技その二
「打ち上げもね」
「しないとね」
「だからね」
それでというのだ。
「富美子ちゃんもよ」
「打ち上げで飲めばいいのね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「飲むお酒はね」
それはというと。
「何にするの?」
「まあ適当にあるのをね」
「飲むのね」
「うちにあるね」
「ビールとか?」
「何でもいいわ」
こう答えたのだった。
「別にね」
「飲むお酒は」
「飲めたらね」
そうであればというのだ。
「別にね」
「何でもいいのね」
「ええ」
そうだというのだ。
「私としては」
「そうなのね」
「今かな恵とお話するまで何も考えてなかったし」
「それなら」
「もうね」
それこそというのだ。
「別にどんなお酒でもね」
「飲めたらいいの」
「今日はね。なかったら」
「コンビニね」
「あそこで買うから」
そうするというのだ。
「それでもね」
「いいわね」
「コンビニって便利よね」
「いつもやってるからね」
「夜でもね」
例え真夜中でもというのだ。
「本当にね」
「すぐに行って帰るから」
「それも色々なものがあるから」
だからだというのだ。
「あるとね」
「便利よね」
「コンビニがあって」
富美子は真顔で言った。
「そこに何時でも行けるって」
「それだけで違うわよね」
「文明が神秘して」
「それでね」
「コンビニも出来たわね」
「昭和の終わり頃までは」
かな恵はその頃から話した。
「コンビニなかったのよ」
「その頃には」
「そう、二十四時間営業なんて」
それこというのだ。
「なくてね、あちこちにね」
「そうしたお店があるって」
「昔はね」
昭和の終わり頃まではというのだ。
「なかったのよ」
「その頃は不便だったわね」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「夜小腹が空いたりね」
「お酒飲みたくなっても」
「ないから諦める」
「そうだったのね」
「昔はね」
「不便ね」
「それがね」
今ではというのだ。
「コンビニあるから」
「助かってるわね」
「かなりね」
そうだというのだ。
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