ハッピークローバー
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第百三十五話 最後の競技その三
「本当にね」
「そうよね」
富美子もまさにと頷いた。
「私もそう思うわ」
「コンビニがないと」
それこそとだ、かな恵はさらに言った。穏やかで優しい口調であるがそこにあるものは確かなものだった。
「どれだけ困るか」
「世の中ね」
「もう今の日本社会はね」
それこそというのだ。
「コンビニないとね」
「成り立たないわね」
「そう思うわ、私」
「私もよ、ただ」
富美子はここでこう言った。
「コンビニってかなりの電力がないとね」
「あと輸送力ね」
「そういうのがないとね」
「成り立たないわね」
「間違っても北朝鮮じゃね」
この国ではというのだ。
「成り立たないわね」
「あの国電気もないしね」
「だから夜になると」
北朝鮮ではだ。
「宇宙から見たら周りが灯りだらけで」
「日本とか中国はね」
「それで韓国も」
朝鮮半島のもう一つの国家もというのだ。
「凄い灯りなのに」
「あの国だけがなのよね」
「真っ暗よね」
「勿論自動車もね」
商品を見せまで輸送するそれもというのだ。
「碌にね」
「走ってないわね」
「車も燃料もね」
どちらもというのだ。
「全くね」
「ないから」
「商品もね」
「ないわね」
「もう何もないから」
北朝鮮はというのだ。
「コンビニはね」
「出来ないわね」
「コンビニどころか」
かな恵は富美子にさらに話した。
「他のお店もね」
「やっていけないわね」
「いつも食べものなくて」
国全体が慢性的な飢餓状態であるというのだ。
「それでね」
「燃料もものもなくて」
「電気もね」
「それでコンビニどころか」
「他のお店もね」
「やっていけないわね」
「だからコンビニあるにも」
それにもというのだ。
「本当にね」
「いいことね」
「それだけでね」
コンビニが存在するだけでというのだ。
「幸せなことよ」
「そうね」
富美子も確かにと頷いた。
「本当に」
「アルバイトも出来るしね」
「そうよね」
「私達コンビニで働いたことないけれど」
アルバイトをしたことはというのだ。
「けれどね」
「そこで働けるし」
「色々大変観たいだけれど」
「コンビニで働くのもね」
「けれどそれがね」
「大変なことがあることもね」
「お仕事だから」
だからだというのだ。
「そこはね」
「割り切って」
「それでね」
そのうえでというのだ。
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