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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第二幕その九

 先生はスーツから作務衣に着替えてくつろぎに入りました、そしてお昼ご飯となりましたがその時にです。
 ふとです、トミーが言いました。
「薔薇は食べられても和食では」
「使われないね」 
 先生はすぐに応えました。
「どうも」
「そうですよね」
「白いご飯に薔薇はね」
 老馬が言いました。
「白と赤でよくても」
「日本の国旗の色のもなってね」
 トートーは赤と白と聞いてこう言いました。
「色合いはいいけれど」
「味はね」
 どうもと言うジップでした。
「合いそうにないね」
「パンでしょ、薔薇には」
 ガブガブはきっぱりと言いました。
「ジャムでもそうだし」
「サラダとかプティングに使っても」
「ご飯やお刺身には合わないね」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「お醤油には」
「お味噌にも」
「和菓子ならいける?」
「工夫したらね」
 チープサイドの家族はそちらのことを考えました。
「それなら」
「洋菓子みたいにね」
「けれどご飯には合わないね」
 どうにもとです、ホワイティは言いました。
「やっぱり」
「何かピンとこないわね」   
 ポリネシアも首を傾げさせます。
「和食には」
「欧州のお料理だね、薔薇は」
 食いしん坊のダブダブは自分の考えをお話します。
「何と言っても」
「敢えて使うなら洋食かな」
 チーチーはこちらのジャンルのお料理を言いました。
「日本のお料理で薔薇を使うならね」
「パンにジャムを塗るならね」
 それならと言う先生でした。
「いいね」
「そうだよね」
「それならね」
「問題ないね」
「そうしたら」
「うん、日本料理は和食だけでないから」
 そうであるからだとです、先生も言います。
「洋食ならいけるかもね」
「そうだよね」
「じゃあそうしたお料理あったら食べてみよう」
「お店であったら」
「ジャム以外にね」
「そうしてみようね、ご飯に赤いものと言えば」 
 先生は白いご飯を食べつつ言いました。
「何と言ってもね」
「梅干しだよね」
「特にご飯の真ん中に置くといいよね」
「赤と白で色合いも奇麗で」
「まさに日本の国旗になるしね」
「日の丸弁当だね」
 先生は笑顔で言いました。
「まさに」
「そうそう、あれね」
「日本のお弁当って多いよね」
「おかずがあってもね」
「ご飯の真ん中に梅干しを置くのが」
「日本の国旗にするのが」
「梅干しはご飯に合うし」 
 それにと言う先生でした。 
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