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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第二幕その八

「素晴らしいです」
「そうですね、この通りです」
「薔薇のジャムも美味しいですね」
「こうして食べられることもです」
「薔薇のいいところですね」
「はい」
 まさにというのです。
「僕はそう思いますが」
「そうですね」
 日笠さんも笑顔で頷きました。
「薔薇は素敵なお花です、それに」
「それにといいますと」
「先生は私のサンドイッチにジャムを塗ってくれましたが」
「それが何か」
「そのお気遣いが」 
 このことがというのです。
「とてもです」
「嬉しいですか」
「はい」
 そうだというのです。
「ご一緒させてもらってよかったです」
「そうなのですか」
「とても」
 笑顔で言うのでした。
「またご一緒したいです」
「そう言われるなら」
 先生はにこりと笑って応えました。
「宜しくお願いします」
「それでは」
 明るくお話をしてでした。
 日笠さんはティーセットと紅茶を楽しんでです。
 薔薇を観てその香りもそうしました、そうしてまたこちらでティーパーティーが行われたら一緒にと約束をしました。
 先生はそれからお家に帰りました、そのうえで皆にパーティーのことをお話すると皆笑顔で言いました。
「合格だよ」
「百点満点だよ」
「先生のよさが出たわ」
「最高だよ」
「そんなにいいかな、別にね」
 遠征は居間でお茶を飲みつつ少しきょとんとして応えました。
「僕はね」
「いやいや、よかったよ」
「先生ファインプレーじゃない」
「薔薇の歴史もお話して」
「ジャムも塗ってあげたんだから」
「そんなにいいことかな」 
 先生は今度は首を傾げさせて言いました。
「別にね」
「普通だっていうんだね」
「先生は」
「そうなのね」
「そうじゃないかな、紳士でありたいと思っていて」 
 先生としてはです。
「それでね」
「それでだね」
「ジャムを塗ってあげたね」
「自分から」
「レディーファーストでね」
 それでというのです。
「やっていってるよ」
「そうだよね」
「それがいいのよ」
「紳士であることは先生の魅力の一つだよ」
「それを出せてね」
「そうなんだね、まあ皆がいいって言ってくれるなら」
 それならと言う先生でした。
「僕としてはね」
「いいね」
「そうだね」
「先生は」
「それならね」 
 こうしたお話をしてでした。  
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