神々の塔
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第七十二話 四つ目の神その七
「実はかなりのもので」
「天の星のモンは神星の域に達してて」
そこまで強くなっていてというのだ。
「神星の三人はさらに上になってた」
「神具は五つで」
「そこまで強うなっててな」
「そこで突破した形ね」
「ああ、この塔を踏破してて」
枢軸の神星の三人はだ、そして圧倒的優勢にあった連合に対して決戦において引き分けに持ち込んだのだる。
「そうしたのはな」
「そうなるわ、そやけど」
「僕等は今こうしてや」
「塔を踏破せんとしてるわ」
「そやね、敵が強くなってるとどうするか」
綾乃は考える顔になって話した。
「うち等も強くなる」
「同じだけな」
「そやからここにおって」
彼等がかつて踏破した塔にというのだ。
「それで力を得んとしてるね」
「そやな、そしてや」
中里は綾乃に話した。
「もう八割以上踏破して」
「いよいよ踏破が近付いてきたし」
「あと少し。頑張っていこうな」
「そやね」
綾乃もまさにと応えた。
「物凄く長い冒険やったけど」
「ほんまな」
「終わりが近付いてるで」
「そうなってるわ」
中里はここでは微笑んで話した、そして。
左から来た四匹のムシュフシュを倒した、それからまた言った。
「こうした戦もな」
「あと少しやね」
「そや、それでや」
まさにというのだ。
「終わりでな」
「踏破したら」
「もうな」
それからはというのだった。
「どうなるか」
「力を得られるにしても」
「それはな」
どうにもというのだった。
「まだな」
「わかってへんね」
「エカテリーナちゃん達に聞いても」
踏破した三人にというのだ。
「それは見てのお楽しみってな」
「言うだけやしね」
「三人共あれで茶目っ気があって」
それでとだ、綾乃は少し苦笑いになって話した。
「そうしたこと敢えて言わへん時あるね」
「それが塔のことやな」
「教えてって言うても」
「挑んだらな」
「後は踏破してのお楽しみって」
その様にというのだ。
「言うだけで」
「それでやな」
「ほんまね」
どうにもというのだった。
「教えてくれへんし」
「頼んだら大抵のことは教えてくれるのにな」
「ええ子達やしね」
「こっちの世界での公の場やと冷徹やけど」
枢軸の特徴である、こちらの星の者達は公の場では極めて冷徹で果断かつ苛烈な断を躊躇なく下すことも多いのだ。
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