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神々の塔

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第七十二話 四つ目の神その八

「そやけどそこから離れたら」
「地でな」
「めっちゃ気さくで人懐っこいけど」
「茶目っ気もあってな」
 中里も言った。
「それでな」
「踏破した先は教えてくれへんね」
「いけずやなくてな」
「茶目っ気で」
「僕等やと絶対踏破するって言って」
 そうしてというのだ。
「教えてくれへんな」
「そうなんよね」
「思わせぶりなのがな」
「あの子達らしいね」
「真面目なタゴールもな」
 彼もというのだ。
「あれで結構な」
「お茶目やね」
「真面目な顔で冗談も言うしな」
「そうもするね」
「ユーモアもあるしな」
 タゴールにはというのだ。
「エカテリーナちゃんもお笑い好きやし」
「あの娘漫才好きやねん」
 綾乃はエカテリーナのこのことも話した、実は彼女は起きた世界では日本のそうしたものが好きなのだ。
「ターリヤちゃんも」
「そうやねんな」
「昔の、昭和の漫才も観てるで」
「実際あの頃の方がな」
 中里は昭和の漫才と聞いて溜息を出して言った。
「漫才おもろいな」
「今観るとね」
「今はな」
 今の漫才はというと。
「どうもな」
「うち等が観ても」
「テレビはあかん」
 そちらの漫才はというのだ。
「ほんまな」
「おもろないね」
「大体番組自体がな」
「おもろないね」
「しょうもないバラエティばかりで」 
 そうした状況でというのだ。
「ただ放送してる」
「それだけで」
「ほんまな」
 それこそというのだ。
「おもろないわ」
「放送してるだけやと」
「もう作る方もな」
「おもろい番組作る気もなくて」
「しょうもないもんになってもな」
 そうなろうともというのだ。
「ほんまな」
「当然やね」
「ああ、昭和のお笑いはな」
 中里はネットで観るそれの話をした。
「笑わせるってな」
「その気があって」
「それでな」
 そうしたものであってというのだ。
「ほんまな」
「おもろいね」
「それがや」 
 今のお笑い、テレビのそれはというのだ。
「ただ出てる、売れたい有名になりたいだけで」
「笑わせるやなくて」
「作る方もな」 
 番組をというのだ。
「ただ放送してるだけの」
「やっつけ仕事やさかい」
「それやとな」
 どうしてもというのだ。 
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