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博士の挑戦状

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第百五十六話

               第百五十六話  素足よりも
 母は華奈子に言った。
「お肌は見せるとね」
「よくないのね」
「それで変に思う人もいるから」
「痴漢とか?」
「そう、変な人がね」
「それで変に思って」
「変なことしかねないから」
 だからだというのだ。
「出来るだけね」
「お肌は見せないことなの」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「タイツやストッキングを穿いて」
「お肌見せないことなの」
「その方がいいわ」
「わかったわ、ただ夏は暑いわ」
 華奈子は母にこの季節のことも話した。
「だからね」
「夏は素足で」
「あたしもね」
「それはそれでいいけれど」
 母は華奈子にそれでもと話した。
「夏でも出来るだけね」
「お肌は見せないことね」
「そうよ」
 絶対にというのだ。
「夏でも身体は冷えるでしょ」
「クーラーが利いていたら」
 美奈子も言ってきた。
「もうね」
「冷えるわね」
「だからなのね」
「夏は日差し除けにもなるし」
 服はというのだ。
「クーラーの冷えもよ」
「防いでくれるのね」
「だから服はね」
「何時でも着ることね」
「下着を着て」
 まずはそうしてというのだ。
「その上にね」
「服を着ることね」
「そこで下着はね」
 これはというと。
「服以上にね」
「着ることね」
「そうするのよ、いいわね」
「わかったわ」
「あたしもよ」
 美奈子だけでなく華奈子も頷いた、母は娘達に下着を着るべき理由もしっかりと話していくのだった。


第百五十六話   完


                 2024・4・7 
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