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博士の挑戦状

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第百五十七話

                   第百五十七話  冷やさない
 華奈子と美奈子の母は娘達に強い声で話した。
「いい?どんな時も下着はね」
「着ないと駄目ね」
「何があっても」
「裸はね」
 これはというと。
「もうお風呂とかじゃないとね」
「なるべきじゃないのね」
「絶対に」
「そうよ、服も汚れないし」
 下着を着ていればというのだ。
「冷えないから」
「冷えないことが大事なのね」
「何といっても」
「そう、身体を冷やしたらね」 
 そうすればというのだ。
「よくないから」
「下着を着ないと駄目で」
「私達も着ないと駄目ね」
「絶対に」
「お風呂の時以外は」
「そうしてね、それと」
 母はさらに話した。
「下着着けてる方が夏涼しいのよ」
「裸でいるよりも」
「下着を着けた方が涼しいのね」
「それで服を着たら」
 下着の上にというのだ。
「余計に涼しいのよ、汗も吸うし風で服が動いてね」
「あっ、その分涼しいわね」
「そうなるわね」
「ティーシャツや半ズボンでも」
「着ている方が涼しいわね」
「だから下着は絶対で」
 着ないと駄目でというのだ。
「そこから普通の服もね」
「着る方がいいのね」
「暑い時も」
「夏は涼しくしても」
 それでもともだ、母は話した。
「冷やさないことよ」
「涼しくして冷やさない」
「つまり程々ね」
「程々にいる為には服を着ることよ」
 下着を着てその上にというのだ。
「いいわね」
「ええ、じゃあね」
「まず下着を着るわ」
「そして服を着るわ」
「そうするわ」
 姉妹で母に約族した、そうしてそれから二人は下着を着てその上に服を絶対に着る様にした。絶対にそうする様になったのだった。


第百五十七話   完


                  2024・4・17 
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