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博士の挑戦状

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第百五十五話

                第百五十五話  服の役割
 母は華奈子だけでなく美奈子にも話した。
「服はファッションだけじゃないのよ」
「裸だと恥ずかしいし」
「それに寒いから」
「そうよ、夏だってね」
 この季節もというのだ。
「服着てた方がいいのよ」
「涼しいのね」
「服を着ていた方が」
「汗を吸ってくれるし熱を跳ね返してくれて」 
「あっ、白いシャツとかね」
「そうよね」
「服を着た方がね」
 その方がというのだ。
「涼しいから」
「それでなのね」
「夏も服を着た方がいいのね」
「だから何時でもね」
 暑くても寒くてもというのだ。
「服はしっかり着ることよ」
「そうしないと駄目ね」
「その方が過ごしやすいのね」
「あたし達実際にいつも服着てるけれど」
「いいことなのね」
「夏でも冬でもね」
 どんな季節でもというのだ。
「その季節に合った服を着るとね」
「いいのね」
「ファッション以外にも」
「そうよ、だから華奈子がね」
 彼女に顔を向けて話した。
「ストッキングやタイツ好きなのこともね」
「いいことなの」
「冬でも暖かいでしょ」
「半ズボンでもね」
 華奈子も答えた。
「暖かいわ」
「冬でもそうだから」
「いいのね」
「そう、王子様みたいっていうけれど」
「半ズボンに黒タイツだとね」
 タイツがストッキングやスパッツの場合もある、そして色は黒が一番というのが華奈子の好みである。
「そう思うわ」
「気に入ってるならね」
「尚更いいのね」
「ああ、暖まって」
「露出も隠せるし」
「いいのね
「そうよ」
 冬にはというのだ、そして母はさらに話すのだった、


第百五十五話   完


                   2024・4・7 
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